誇張もウソもやり放題? 売れっ子芸人が漏らした芸能界“エピソードトーク”の舞台裏
#お笑い #土田晃之
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)、『ダウンタウンDX』(同)ほか、ゲストがエピソードを披露するトークバラエティ番組は大人気だが、芸能人が語るエピソードを聞いて「出来過ぎ」と感じることも多いはず。深夜のアイドル番組で、土田晃之やビビる大木がその実態を暴露した。
“事件”が起きたのは、土田がハライチの澤部佑とともに司会を務める欅坂46の冠番組『欅って、書けない?』(テレビ東京系)の8月26日深夜放送分でのこと。この日の企画は、欅坂のメンバーがトークバラエティ番組に出た時のことを想定し、芸人からエピソードトークのやり方を学ぼうというもの。ビビる大木を講師に迎え、メンバーがエピソードを披露し、芸人たちが逐一ダメ出しするという形で番組は進行した。アイドル番組ウォッチャーのフリーライターが語る。
「まずメンバーの小池美波が、『ディズニー・シーの“シー”のことを“C”だと思っていた』というエピソードを披露すると、土田が『僕だったら、“ウチのばあちゃんが~”にします』と、さっそく“添削”。そして長沢菜々香が『小学校の時に、銀杏を拾って学校に行ったら、臭くて大騒ぎになった』というエピソードを披露すると、澤部が『銀杏の数は40個じゃなくて200個にしよう』、大木が『最後は銀杏をクラスで投げつけたことにしよう』と“指導”。大木が『作り話でイイんだから!』『トーク番組は、勝ちゃ良いんですよ!』と発言すると、スタジオは爆笑に包まれました」(フリーライター)
もちろんこういった発言自体が、番組を盛り上げようとする1つのネタなのは分かるが、土田の「ウチのおばあちゃんが」という発言はいかにもリアルだ。ただ、お笑い芸人との交友もある芸能誌の記者の男性は、彼らのこういったやり方に同情する。男性はこう語る。
「視聴者の夢を壊すようで恐縮ですが、例えば『すべらない話』に出演する芸人が、番組用に用意しているネタを芸人仲間に披露し、みんなで意見を言い合ってネタを“ブラッシュアップ”していくのは当たり前の光景です。『オチが弱いな』とか『○○っていう設定にしたら?』といった具合です。番組の作り手側からすれば、大して面白くない話をダラダラされても迷惑なだけですし、司会者もそれは同じです。第一そんな話はカットですしね。結局『笑えてナンボ』ですよ。それがコンプライアンスに触れるものでなければ、芸人や芸能人が語るエピソードが事実かどうかなんていちいち確認しません」(芸能誌記者)
ある程度、察してはいたものの「やっぱりそうだったのか」との思いを拭えないウソトークの実態。テレビ局には、「コンプライアンス」という単語はあっても、「モラル」という単語は存在しないようだ。
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