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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 『ルパパト』#29レビュー!

記憶を失った圭一郎がメチャクチャ愉快なキャラに『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』#29

『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』#29「写真は記憶」

 ストーリーもぼちぼち後半に突入。……ということで総集編回。しかし、過去エピソード以外にも見どころ満載だった。

●記憶を失った圭一郎が愉快な男に

 今回登場した敵は異色。

 ゴーシュ(CV:竹達彩奈)に率いられたポーダマンたちの中に、明らかに様子のおかしいヤツが。左手がバカでかく、頭部がそっくり金庫とすげ替えられている改造ポーダマンだ。

 動きやフォルムから「NO MORE 映画泥棒」のカメラ男を思わせるその改造ポーダマン、戦闘能力はとりたてて高くないものの、記憶を失わせるというなかなかな能力を持っている。

 巨大な左手で朝加圭一郎/パトレン1号(結木滉星)の頭部に空手チョップを喰らわせたところ、圭一郎の脳天から無数の写真が飛び出した。写真に写っている事柄に関する記憶がスッポリ消されてしまうのだ。

 圭一郎から飛び出した記憶の写真を見ながら、過去エピソードを振り返る的な構成だったわけだが、とにかく記憶を失った圭一郎がかわいらしい。

「記憶が人格を形成している」という説もあるが、それにしてもあの暑苦しい男が、ちょっと記憶を失っただけで、こんなに愉快なキャラになってしまうとは。

 ヒルトップ管理官(アイクぬわら)を見て『ビバリーヒルズ・コップ』のエディ・マーフィーと勘違いして大はしゃぎって、そのまんまアイクぬわらのネタじゃないの!

 それにしても、自分の記憶が写真として可視化され、他人から見られちゃうって、記憶喪失になること以上にキツイ。

 都合よく国際警察やルパレン絡みの記憶ばかりが写真化されていたからいいようなものの、他人には見られたくない破廉恥な記憶だってあるだろうに……。

 ある意味、人を死に至らしめる可能性もある恐ろしい能力だ!?

●今回の敵、巨大化すらしないの!?

 記憶を失った圭一郎がルパレンの写真だけに反応していることから、記憶を取り戻すためにはルパレンの協力が不可欠だと考えた高尾ノエル/エックス(元木聖也)。

 ルパレンたちにアッサリと協力を断られてしまうが、

「でも思い出して、彼の平和を思う気持ちは本物だと思うよ」
「警察がいたから助かったこともあるんじゃない?」

 と説得をする。

「快盗も警察も、どちらも必要だと思っている」というノエル。いつまでも敵対しているルパレン、パトレンの間を取り持つのはやっぱりこの人なのか。

 結局、記憶を取り戻す手助けをすることにしたルパレンたちは、快盗の姿のまま戦う姿を圭一郎に見せつけることによって、脳を刺激する。

「おのれ快盗~ッ! オレはパトレン1号、朝加圭一郎だ!」

 ということで、サクッと記憶を取り戻し、再び暑苦しさ全開に。記憶が失われる直前の状態に戻ったのだとしたら、その時戦っていたのは改造ポーダマンだったはずだけど……。

 とにかく怒り狂った圭一郎は、サクッと改造ポーダマンを撃退。

 通常、ギャングラー怪人は肉体を破壊されても金庫だけは残っているのだが、改造ポーダマンは金庫ごと消滅してしまい、ゴーシュのコレクション能力による巨大化も、ロボット戦もなし。

「やっぱり、もう少し改良が必要ね」

 と言い残し、ゴーシュが去って行ったが、今後もバージョンアップされた改造ポーダマンが登場する可能性があるのだろうか?

 今回のポーダマンは、頭に金庫をくっつけただけという、雑にも程がある改造っぷりだったので、もうちょっと手の込んだ改造をしてあげて欲しいものだ。

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