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手越祐也の過去をズバリ言い当てる加藤シゲアキが、まるでエスパー!『ゼロ 一獲千金ゲーム』第7話

■ゼロの勝負師っぷりが曲者を惹き付ける

 小太郎は、とっておきの問題をゼロに出題した。

「僕の脇腹にはとある漢字一文字が刻まれてるんだ。まあ~、若気の至りってやつかな。その漢字が何か答えて」

 小太郎が脇腹に漢字を入れたのは高校時代である。

「地元じゃ超有名な悪の巣窟、ヤンキー校でねえ! クレイジーなことをいっぱいしたよ。この文字もその一つだね。消せやしないさ。楽しかった青春時代の思い出だ。そう、僕にはたくさんの子分、舎弟が何人もいて!」

 ここでゼロは、神がかり的な想像力を発揮した。

「パシリだろ、お前? 小太郎、お前、どう見てもケンカが強そうじゃない。かといって、人望があるタイプでもない。性格が悪すぎる。なのに、何が舎弟だ。思い出話に見栄を張るなよ! 舎弟はおろか、本当は友だちだって一人もいなかったんじゃないのか? 見てればわかるよ。俺たちがケンカすると大喜び、助け合うと妙にイラついて。図星? 顔が赤いよ」

 狼狽する小太郎。Huluで特別配信中『ゼロ エピソードZERO 城山小太郎編』で明らかにされたが、小太郎は悲惨ないじめに遭っていた過去がある。

 城山小太郎の「城」を逆さまに書いたもの、それがゼロの回答だった。正解である。この文字には、小太郎による隠れメッセージがある。「しろ」を逆さまにすると「ろし」。小太郎の「小」と「太郎」の間に逆さ「城」を入れてよむと「こ」「ろし」「たろう」となる。すなわち「殺したろう」だ。

「あいつら、この意味に気づきもしない」(小太郎)

 そんなの、気づかないって! でも、ゼロは気づいた。エスパーかよ、その想像力。「命、一旦、俺に預けてくれませんか?」と言われたユウキも、ゼロを認めざるを得ない。

「僕は死さえ恐れなければ、誰よりも強くなれると思ってた。でも、君を見てて少し変わった。最後の最後に勝負に勝つ奴は、やっぱり守るものを持ってる奴だ。自分の命はどうでもいい。でも、君の勝負師っぷりに敬意を表したい」

 最終的に、ゼロは変則的な方法で「ザ・アンカー」をクリアした。DOWNポイントを加算し続け、3人が固定される台に引っかかるようアンカーの定位置を下げるだけ下げたのだ。こうすれば顔面に命中しないし、アンカーは行き来しない。

「これが死なない計算だ!」(ゼロ)

 ドラマの舞台「ドリームキングダム」は、資産100兆円を超える実業家・在全無量(梅沢富美男)の「在全グループ」後継者を決める選抜の場。在全は「王」になる可能性を持つ若者を探している。リーダーシップを発揮し、ほかの者から慕われる若者を、だ。

 ゼロの勝負師っぷりに、ユウキが惹かれた。第5話では、ゼロに殺意を抱くセイギが溺死寸前のゼロにマウス・トゥ・マウスの人口呼吸を行った場面が記憶に新しい。

 曲者たちを次々に仲間にしていく、絵に描いたようなゼロのカリスマっぷり。生きるために勝負師でいたら、いつしか王に近づいていた。そういえば、このドラマの主題歌はNEWSの新曲「生きろ」である。

(文=寺西ジャジューカ)

最終更新:2018/10/03 12:34
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