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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 謎の集団「ケケノコ族」を直撃

バブリーダンスの次はこれが来る!? 原宿を騒がす謎の集団「ケケノコ族」を直撃!

撮影=尾藤能暢

 

 1980年代に原宿の歩行者天国で一世を風靡した「竹の子族」からインスパイアされ、リライトしてリバイバルした、竹の子族ならぬ「ケケノコ族」だ。

 見た目は似ているものの、不良・暴走族的な文化の流れをくんでいた「竹の子族」とは違い、文化系全開&不思議ちゃんな雰囲気をビンビンに放つ「ケケノコ族」とは何者なのか!?

 ケケノコ族・族長のケケ・ヒサツネさんと、サブリーダーであるK・エニシ・旭莉さん、そしてメンバーのみんなに話を聞いた。

■いつの時代にも、こういう格好をしたいっていう人は絶対いる

――世代的に、まったく竹の子族リアルタイム世代ではないと思いますけど、やり始めたきっかけは?

ヒサツネ サブリーダーのエニシと竹下通りを歩いていたら、「ブティック竹の子」っていう、異様な雰囲気を醸し出しているお店が目についたんです。調べてみたら、竹の子族の発祥となったお店なんですよね。それで竹の子族についても調べたら、いろいろと感動して「現代に足りないのは竹の子族みたいな若者パワーなんじゃないか!」と思ったんです。

――それ以前から、竹の子族のことは知っていたんですか?

ヒサツネ 服飾の専門学校に通っていたので、ファッションの歴史として授業では軽く触れられていたんですけど……。

――歴史上の出来事なんだ!

ヒサツネ でも、教科書の4分の1ページで触れられている程度だったんで、もっと詳しく知りたくて「ブティック竹の子」でバイトを始めたり、当時、当時竹の子族だった人や、今もなお竹の子族として活動をしてる人たちにも会いに行ったりして。

――メチャクチャ研究熱心ですね。確かに、ネット以前の情報ってあんまりネット上にないですよね。

エニシ 竹の子族は特に情報がないなっていう感じがします。やってた人たちも、あんまり語りたがらなくて。黒歴史になっているのかもしれないですけど。

ヒサツネ カメラマンさんが竹の子族を撮ったドキュメンタリー写真集(『原宿 竹の子族』香咲弥須子著)があるんですけど、それを読んだら当時の雰囲気がリアルにわかりましたね。あとがきで「2年間、竹の子族を撮ってきたけど、金輪際、この子たち(竹の子族)に密着するのはやめる」みたいなことが書いてあって。

 なぜかというと、竹の子族って楽しく踊って夢があるように見えるから、カメラマンさんは「何かになりたい」というキラキラした未来を期待していたのに、触れ合ううちに「彼らにはまったく夢がなくて、この後は働くしかないという絶望の元に弾けている」と。

――ああー。暴走族と似た雰囲気があるので、大人になったら卒業する前提の文化なんでしょうね。

ヒサツネ 特にブームの後半はそういう雰囲気が強いかもしれませんね。刹那的な感じで。時代背景のせいもあったかと思います。

――そんな竹の子族の、どこに惹かれたんでしょうか?

ヒサツネ やっぱりビジュアルですね。

エニシ 普通にカワイイですよね。今、原色でサテンで動きやすい格好ってないじゃないですか。

ヒサツネ いつの時代にも、こういう格好をしたいっていう人は絶対いると思うんですよ。なのに、調べた限りリバイバルされてないですよね。ヤマンバギャルとかは何度もリバイバルされて更新されているのに

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