『グッド・ドクター』山崎賢人のピュアな心に触れた戸次重幸がグッド・ドクターに!? シリーズ化は既定路線か
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山崎賢人が天才的な記憶力をもつ小児外科医役を演じるドラマ『グッド・ドクター』(フジテレビ系)の第8話が30日に放送され、平均視聴率9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から3.6ポイントダウンで、初の2ケタ割れとなりました。
(前回までのレビューはこちらから)
今回、メインとなる患者は、ガンを患う早見陽翔(鳥越壮真)。小児外科主任の高山誠司(藤木直人)の腕を頼り、長野に父親だけを残し、母・香織(酒井若菜)と兄の翔太(池田優斗)とともに上京し、東郷記念病院に入院した経緯があります。
陽翔のもとへ母親が通い詰めのため、翔太は家の雑用ばかり押し付けられて遊びにも行けません。そんなある日、病状が思わしくなく、楽しみにしていた外出の許可が下りなくなったことで駄々をこねる陽翔に対し、溜め込んだ不満が爆発。「お前が病気になんかなったせいで、こっちは散々なんだよ」と悪態をつき、香織に対しても、「病気の人間がそんなに偉いのか?」と、日頃の鬱憤をぶちまけてしまうのでした。
そんな中、陽翔が吐血をしてしまい、緊急オペの必要が生じるのですが、肝心の高山は別の患者の手術中。しかし、高度な技術を要するため、経験値が乏しい小児外科医の瀬戸夏美(上野樹里)では太刀打ちできません。
すると、記憶力抜群の新堂湊(山崎)は、小児外科長の間宮啓介(戸次重幸)が過去に、同じ症例のオペ経験があることを思い出し、無理をいって引っ張ってきます。そして、間宮がその手腕を発揮したことで、手術は無事に成功するのでした。
さらに、陽翔が外出許可を取りたがっていた理由が、毎年恒例の“家族で花火大会見物”をしたいためだと知った湊は、病院の庭で花火ができるよう特別許可をとります。長野から父親もやってきて、早見家が久しぶりに一家団らんの時間を過ごしたところで終了となりました。
前回は、病気のため女性が子どもを産めなくなる可能性が生じたカップルの話がメインで、今回は子供の治療のため物理的にバラバラになってしまった家族が中心に描かれました。どちらも、愛する者が病魔にむしばまれ、身近な人々が葛藤する姿がクローズアップされたのですが、兄弟の場合、恋人同士や親子とはちょっと違う感情が生じてしまうようですね。
いわゆる“きょうだい児”と呼ばれるもので、病気や障害をもつ子の兄弟姉妹は、時にさまざまな犠牲を強いられてしまうことがあります。今回の翔太の場合、友人たちが遊び回るのを羨ましく思いつつ、家事を押し付けられる毎日にフラストレーションが溜まってしまったんですね。思春期ということもあり、「弟が頑張っているんだから我慢しなさい」という論理を強いられるのは、少し酷でもあります。
しかし、感情的になってしまい、弟や母親に暴言を吐いたことは頂けませんでした。翔太自身もそれを感じ、後悔の念が徐々に募っていったんですね。そんな折、陽翔に緊急オペが必要だという報せを湊から受け取り、汗だくになりながら病院へ駆けつけ、弟の命が無事に助かったことを知り涙、という展開は、きょうだい児の複雑な感情問題と“真の家族愛”を端的かつ効果的に描けていたように思います。兄弟役を演じた2人の演技も抜群に良かった。
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