恋は禁止されるほどに燃え上がるもの――ドラマ『チア☆ダン』第7話
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そんな時、メンバーである妙子(大友花恋)の父(星田英利)がギックリ腰になってしまい、妙子が毎日両親の店を手伝わなければならなくなる。練習では一番遅れをとっていた妙子だっただけに、他のメンバーも、大会への不安を隠せない。
一方、突然の告白を受け、悩んでいた麻子であったが、周りに押される形で、水嶋と連絡を取り合うようになる。やりとりするうちに、楽しさを感じるようになるが、それでも、どこか迷いは消えない。
自分が遅れをとって、みんなの迷惑になると考えた妙子は、大会には出ないことを申し出る。とにかく大会で勝つために必死になるメンバーを見て、麻子も水嶋に、もう連絡は取れないと伝える。
妙子のことなどで悩んだわかばは、漆戸を訪ねる。そこで、言われるのだ。
「何かを手に入れるためには、必ず何かを捨てなければならないのか?」
一見、よく聞くセリフのようなこの言葉、ここでは逆説的に聞こえる。確かに時間は有限だ。誰に対しても一日は24時間しかない。でも、何かを手に入れたり、夢を叶えたりするために必要なのは、時間だけではないはずだ。「何かを捨てれば楽に手に入る」のなら、苦労をしてでも両方を手に入れることだってできるはず。まずは、知恵を出し、工夫を凝らして、欲しいものをみんな手入れることを考えるべきだ。
そんな思いからか、わかばは、妙子をメンバーに戻すことを仲間に訴え、案を出す。それは、妙子の実家の手伝いを、メンバーが交代で行い、その分妙子に練習をしてもらうというものだった。
妙子も加わって順調に練習を重ねていくROCKETS。そして、迎えた大会の日。コーチのあおいは「妙子はみんなが気持ちよくやれるように気を使うことができる」と伝える。
そうなのだ。どんなに個々人のスキルが上がっても、それをうまく回転させるための、潤滑油のような存在が必要なのだ。それこそがチームワークということなのだろう。
ステージでは、全力のパフォーマンスをすることができ、満足感を得るメンバーたち。いよいよ結果発表。第1位として名前を呼ばれたのは、ROCKETSだった。
結成から9カ月、ROCKETSは一つの関門を越えたことになる。
オーソドックスな恋と、オーソドックスな展開。安心してみていられるドラマは、やっぱりいいと思う。恋をしたり、悩んだり、一人になったり、助けあったり、そして夢に近づいていく、これってやっぱり「青春」だ。
学生時代から何十年も年を重ね、いまだにあの頃のトキメキが忘れられないおっさんドラマファンは、彼女たちの姿を見て、しみじみと青春を感じるのだ。
(文=プレヤード)
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