『グッド・ドクター』山崎賢人、上野樹里への口説き文句で自閉症設定がブレ始める?
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さて感想。東郷記念病院へ配属された当初は、自閉症患者が小児外科医になるなど無理、と冷ややかな視線を浴びていた湊ですが、第5話で外科主任・高山誠司(藤木直人)の信頼を勝ち得たことで状況は一変。一気に周囲と打ち解けるようになりました。しかし、そんな中でただひとり、研修医の中島仁(浅香航大)だけは変わらず、湊のことを快く思っていなかったんですね。
しかし今回、湊は、オペの最中に卵胞を発見した手柄について夏美から褒められた際、以前、中島が生殖医療に関する本を読んでいたことがヒントになったのだとヨイショ。その結果、中島との心の距離がグッと縮まったのでした。
また、手術前夜に健太郎のもとを訪れた際には、彼のことを愛しながらも将来のことを考えて別れを選んだ菜々子の心境を伝え、その苦しみから救えるのは医者ではなく健太郎だけだと訴えました。
そう、湊って人心掌握術が巧みなんですよ。って、あれ? 自閉症のハズでは? 今回のラスト、夏美と一緒にホルモン焼き屋で食事するシーンでも、恋をして胸が痛んだ時には自分が治してあげる、という口説き文句のようなセリフを吐いていました。これまで湊は、他人の感情をまったく汲み取ることができなかったハズなのに、何だか急に設定がブレ始めてしまったような気が……。
それと毎度のごとく、オペ中に困難に直面した夏美たちがパニック状態になり、冷静沈着な湊が解決法をさらっと導き出す、という展開のせいで、湊以外の医師たちが無能に見えて仕方ありません。もはや、湊なしではまともな手術ができなくなっているんじゃないでしょうか。
そんな小児外科には現在、副院長・猪口隆之介(板尾創路)の陰謀で存続の危機が迫っているのですが、最終回へ向けての山場はそれだけなんですかね。湊のピュアさを前面に押し出してお涙頂戴の展開、というのがマンネリ化してきているような気がしないでもありません。
視聴率が好調だといわれていますが、それでも10%台。ネット環境の発達やスマホの普及が進む以前とは一概に比べられないのかもしれませんが、それでも地上波ドラマの勢いは低迷したといわざるをえない状況なんでしょうかね。などと憂いつつも、残り3話でさらに面白みが増すことを期待しつつ、次週放送を待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)
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