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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『絶対零度』乃木坂・白石麻衣の存在感

フジテレビ月9『絶対零度』危険人物役でも“損をしない”乃木坂46・白石麻衣の存在感

■今後には、わりと期待しています

 8話まで終わって、あと2話、もしくは3話でしょうか。ここまであんまり芳しい感想を書いてこなかった『絶対零度』ですが、これ以降には期待しています。

 というのも、前述した「1本に収斂した縦軸」にはまだ多くの謎が残っていますし、この縦軸が適当に配置されたものではなく、周到に用意されてきたものであることも感じているので、『絶対零度』が連ドラとして、どういうものを作ろうとしてきたかに興味がある。

 もうひとつ。6話までで感じていた不満は、各話のエピソードとなる犯人が、いかにも蔑ろに描かれてきたことでした。

 6話までの前半パートでは、あくまで縦軸は“匂わせ”であり、それぞれの犯人(犯罪)こそがメインであるはずだったのですが、いまいちピンとこない犯人ばかりだった。井沢や小田切(本田)と“噛み合う”もしくは彼らを“食う”ほどの存在感を示す犯人が登場しなかったのです。しかし今後は、縦軸の解決がメインになり、それに付随する形で各話の犯人が登場することになるので、ゲスト犯人の存在の軽さは気にならなくなります。一方で何か、井沢の狂気と真正面から噛み合う存在が出てくるはずで、そうなったときに、ようやく『絶対零度』のテンションがマックスになるわけです。

 たくさんの脚本家が寄ってたかって作っている『絶対零度』のシナリオには、いずれもその上位からの強烈なディレクションが効いているように感じます。ここからは、その上位が何をやりたかったのが剥き出しになっていくわけで、それはこの上ない楽しみなわけです。はい。

(文=どらまっ子AKIちゃん)

最終更新:2018/08/28 20:00
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