トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 小室圭さんのNY生活に週刊誌が迫る!
週刊誌スクープ大賞

眞子さまとの縁談はどうなる……? 小室圭さんのニューヨーク生活に週刊誌が迫った!

 今週、現代で唯一注目されるのは、日本人初の宇宙飛行士になった秋山豊寛(76)のモノクロページだ。

 秋山は、1986年、TBSにいるとき、「宇宙飛行士を社内公募」に応募した。

 当時は外信部デスク。TBSがソ連と宇宙ステーション・ミールの訪問に関する協定を結んでいたからだそうだ。

 1年間のトレーニングを積んだが、本人は「運動に専念していればいいからストレス解消になった」そうだ。

 90年12月に宇宙船ソユーズに搭乗し、念願だった宇宙からの生中継を成し遂げる。その時、地球を見てこう思ったという。

「地球はね、ものすごく綺麗なものなんです。でも、地球を取り巻く大気というのは、宇宙から見るとリンゴの皮よりさらに薄い。地球は非常に壊れやすい星なんです。そのナイーブな星の中に、たくさんの人が暮らしている」

 帰還すると秋山は「百姓になる」といって53歳で会社を辞めてしまう。全国を歩き回り選んだのが、「地面がものすごくよかった」福島県滝根町だった。

 退職金で3,000坪の土地を購入し、有機農法を学んだ。シイタケはベテランの農家からも絶賛されたという。

 しかし、福島第一原発事故がそれをいとも簡単に奪ってしまう。彼の家は第一原発から36kmだったため、国や東電からの補償はほとんどなかった。

 自主避難し、三重県多気郡に住まいを移し、240坪の畑を耕す。だが秋山はこういう。

「僕が三重にいるのは、福島にいられなくなったから移動しているのであって、それを抜きにされちゃ困るんだよな」

 事故から7年が経つが先は見えない。福島に残したままの無人の家の固定資産税を今でも払っている。

 三重でも原発に反対する会に所属し、各地の反原発デモにも参加する。原発で被害を受けた農家が可哀想なのは、作った作物が売れないことに対しての補償はあるが、作物を作れない環境についての補償がないことだと話す。

「いまは〈健康欲〉だけがある。これは、健康でいたいという希望じゃなくて、〈まだ死ねない〉って気分です。あの原子力ムラの連中が何の罰も受けないのに、自分が先に死ぬわけにはいかない。理想を言えば、〈正気の市民〉になりたい」

 こうした覚悟を持った日本人がどんどんいなくなる。今大事なのは、「原発の汚染水はアンダーコントロールされている」などと、世界中に嘘をつく政治屋のやったこと、やろうとしていることを、「正気」の眼で見て、批判できる人間である。

 過ちを繰り返して恥じない日本人の中に、こういう正気の人が何人生き延びられるか。時間はいくらも残されていない。

 今週の第1位は、ポストの「年寄りを狙い撃ちにしている値上げ」の実体を明かした特集である。

 17年の消費者物価指数は前年比プラス0.5%上昇した。だが、年代別で見てみると、大きな違いがあるという。

 14年から17年の4年間で、39歳以下の上昇率は3.7%だが、60歳以上では5.5%も上がっていたのだ。

 これは、60歳以上が生鮮食品、住居の修繕費、交通・通信のうちの固定電話料金が物価上昇率を上回って上がったからだ。

 何しろ、生鮮食品は4年間でプラス18.3%、中でもイカは69%、鮭は40%も値上がりしているのである。

 住宅リフォームを含む設備修繕、維持費用は4年間でプラス6.1%も値上がりしている。

 年金も物価が上がっていないからと、据え置かれているから、実質的に年金を減らされていることと同じである。

 そこに追い打ちをかけるのが来年10月に予定されている消費税値上げだ。年収500万の4人世帯では、可処分所得は年に約4万6,000円減るという。

 麻生財務相が常々いっているように、年寄りはカネを貯めている。そのカネをふんだくる悪知恵を、あらゆる手をつかってやり始めているのだ。

 長生きすることがこれほど疎まれる国は、どこを探してもないはずである。

 こんな国が生きながらえることは絶対ない。2020年には50歳以上の人間が全人口の6割になる。

 これから政治屋や役人どもがやらなくてはいけないのは、こうした50代や高齢者をどう生かして、活力あふれる国にすることであるはずだ。

 私は、50歳以上の人間だけを集めた会社をつくり、新しい可能性にチャレンジしてもらうことだと思う。

 年を取ったら新しいことにチャレンジなどできない? そうした固定観念が国を職場を疲弊させるのだ。

 これからは一億総年寄り時代が到来する。今すぐに、そうした変化にどう対応するのか、みんなで知恵を出し合うべきである。

 それが成功すれば、そのノウハウはどこの国へでも売ることができる。それが日本のやるべきことだし使命であるはずだ。

【巻末付録】

 今週も見るべきものはない。ポストから。「ニッポン無修正の戦後史-モロ出し写真の文化はいかに花開いたのか」「伝説のグラドル8人の『思い出グラビア』細川ふみえ、川村ひかる、中島史恵、磯山さやか、杏さゆり」「佐々木あき、媚熱-大人気熟女の最新写真集からセクシーショットを独占入手」。

 現代は、「話題の新進女優、浜辺美波-17歳の可能性」「福井セリナ、学生最後の夏休み-慶応薬学部6年生の才媛グラドル」「<研究>海外セレブ美女はなぜ見せたがるのか」。

 袋とじは「深田恭子、ハワイで撮影された女優の休日-最新ビキニを独占掲載!」。

 この中で印象に残ったのは、SEXYグラビアではないが、現代の巻頭の浜辺美波だ。普通の女の子だが、何かを持っている雰囲気がある。というわけで、質量ともに勝った現代の勝ちだ。
(文=元木昌彦)

最終更新:2018/08/28 21:00
123456
ページ上部へ戻る

配給映画