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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 今期朝ドラの“ナレ死”が好評

朝ドラ『半分、青い。』和子さんの最期に好評の声続出!“ナレ死”でも演出次第で神回に!?

NHK連続テレビ小説『半分、青い。』公式サイトより

 8月24日に放送された朝ドラ『半分、青い。』(NHK)で、ヒロイン・鈴愛の幼馴染である律(佐藤健)の母親・和子(原田知世)が死亡。朝ドラでは何かと批判を受けがちな“ナレ死”だったのだが、視聴者からは「今回のナレ死はとてもよかった」「和子さんの臨終のシーンとしてあれ以上はない」と好評の声が上がっている。

 話題になった第125話では、「五平餅カフェ」に置かれた遠隔操作で喋るぬいぐるみ・岐阜犬に声を当てる和子の姿が。和子が声を当てる岐阜犬がカフェに置かれて以来、多くの人が悩みを相談しに来るようになる。しかしそんな中、療養中だった和子の体調が悪化してしまう。

 ベッドから起き上がれない和子を心配する人々。ある日律がただのぬいぐるみであるはずの岐阜犬に声をかけると、岐阜犬が「わんっ」と反応する。具合を崩している和子が、遠隔操作で声を当てていたのだ。岐阜犬に向かって「僕は和子さんの子どもで幸せだ」「あなたの息子で本当に本当によかった」「大好きだ」「面とは向かって言えなくてごめん」「ありがとう」「弱虫の息子でごめん」と語りかける律。ぬいぐるみ越しに伝えられた律の想いに、和子は静かに涙を流すのだった。

「第125話では律と和子のシーンのすぐ後に、『そしてその8日後、満月の夜に和子さんは逝きました』というナレーションが流されます。朝ドラや大河ドラマで最近よく使われるようになった“ナレ死”とは、登場人物の死を描かずにナレーションだけで表現する場合のこと。大河ドラマ『真田丸』で多用されたのが、“ナレ死”という言葉が生まれたきっかけだと言われています」(芸能ライター)

“ナレ死”は他の朝ドラ作品でも使われており、2017年度下半期に放送された『わろてんか』(NHK)では千葉雄大が演じたヒロインの兄がナレ死。『半分、青い。』でも第4話で、風吹ジュン演じる鈴愛の祖母・廉子がナレ死している。

「『あっさりしすぎている』と叩かれがちな“ナレ死”ですが、第125話には視聴者から『和子さんの最期はナレーションだからこそ物語として完成されたと思う』『死ぬ間際を見せない最期が、どこか浮世離れした和子さんにふさわしかった』といった声が続出。和子が死に至るまでの過程を丁寧に描いていたことが、“意味のあるナレ死”につながったようです」(同)

 演出次第では、視聴者に感動を届けられると明らかになった“ナレ死”。視聴者も“ナレ死”だからと身構えずに、物語を楽しんでほしい。

最終更新:2018/08/26 12:00
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