吉本の「インフルエンサーマーケティング事業」がイマイチ成果出ず? “売れない若手”に講習会の必死さ
#お笑い #吉本興業
現在、日本国内でのインスタグラムのフォロワー数第1位は渡辺直美。その数は810万人以上であり、インフルエンサーとしてのパワーは相当なものだ。
そんな渡辺をヒントに商機を見出したのか、よしもとクリエイティブ・エージェンシーが現在力を注いでいるのが、芸人を活用したインフルエンサーマーケティングだ。
「昨年2月には、所属芸人6,000人を使ってインフルエンサーマーケティングに取り組んでいくことを発表しました。つまり、企業などから宣伝したい案件についての依頼を受け、それを芸人たちがSNSで紹介するという事業ですね。ステルスマーケティングにならないように、ちゃんと広告であると告知したうえで紹介することになります」(お笑い関係者)
確かに渡辺のような膨大なフォロワーがいる芸人であれば、かなりの宣伝効果が見込めるだろう。
「吉本は力を入れているものの、実際にインフルエンサーとして宣伝しているケースはあまり目立っていません。ステマではないとはいえ、プライベートの様子をファンに向かって公開するインスタグラムでなんらかの宣伝をするというのは、イメージがあまりよくないですからね。フォロワーが多い芸人ほど、慎重になっていると思いますよ」(同)
そんな中、吉本社内では若手芸人を対象に、インフルエンサーマーケティングに関する講習会も開催している。
「インフルエンサーとPRしたい会社をマッチングする『SPIRIT』というサービスと組んで、芸人向けにインフルエンサーとして小銭を稼ぐ方法をレクチャーしています。対象となっているのは若手芸人。あまりテレビに出ていないようなクラスの芸人が多く、はっきり言ってインフルエンサーとしての効果はイマイチ。なかなか思い通りの成果が出ていないようです」(同)
その一方で、実はそれなりに成果を上げているのではないか? との声も。IT企業関係者は、こう話す。
「広告であることを明記した上での目立った宣伝はありませんが、実は気づかれていないだけで、ひっそりとインフルエンサーマーケティングが行われている可能性は否定できません。つまり、芸人たちが日常を投稿していると思っていたものが、実はインフルエンサーマーケティングだった、ということですね。そうなったら、完全にステマと同じですが」
かつて、ブログでのステマが芸能界で大きな騒動となったが、まさか同じことが繰り返されているのでは……などとは考えたくないものだ。
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