”平成最後の夏”は松本穂香の夏! 『このせか』すずと真逆の”眼帯ユーチューバー”を怪演
#この世界の片隅に #女優の花道 #松本穂香
松本穂香の勢いが止まらない。現在、彼女の主演ドラマが2本も展開されている。
1本は、TBS系の「日曜劇場」枠 で放送されている『この世界の片隅に』。舞台は終戦間近の広島。松本が演じるのは、呉市にある北条家に嫁入りしたすずだ。戦況が悪化し、原爆投下が間近に迫る中、それでもすずは自分たちの日常をけなげに生きている。その姿は今の私たちと変わらない。
原作はこうの史代の同名漫画(双葉社)。2016年に片渕須直が監督したアニメ映画は、今もロングランが続いているヒット作だ。
アニメーションの力で戦時中の風景や生活を精密に再現した映画版と比べた時、実写映像ではどれだけCGを使ってもロケーションの面での限界がある。そのため、ドラマ版はビジュアルではなく、連続ドラマならではの尺の長さを生かした会話劇を見せることで人物の 掘り下げる方向に向かっており、漫画や映画とは違った新たな魅力を見せている。
脚本は『ちゅらさん』『おひさま』『ひよっこ』と過去に3本の連続テレビ小説を手がけた岡田惠和。脇役にも松坂桃李、尾野真千子、伊藤沙莉、土村芳、宮本信子といった近年の朝ドラに出演した役者を積極的に起用しており、さながら「夜の朝ドラ」とでもいうような面白さとなっている。
アニメ映画ですずの声を当てたのが、『あまちゃん』で主演を務めたのん(能年玲奈)だったことを考えると、もともと『この世界の片隅に』は、朝ドラ的な作品だったのだろう。
ドラマ版ですずを演じる松本も、昨年、岡田が手がけた『ひよっこ』に出演し、福島からラジオ工場で働くために上京してきた青天目(なばため) 澄子を演じている。おかっぱに眼鏡の澄子はおっとりした性格で、食べることと寝ることが大好き。一緒に働く女の子たちの中では、マスコットキャラクター的な存在だ。澄子を演じたことで、松本は一気に注目された。
澄子のおっとりとした性格は、どこかすずとも重なる。そしてすずにも、澄子と同じように、おっとりした中に強い芯のようなものがある。
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