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日刊サイゾー トップ > 社会  > 「メルカリ」が新たなビジネスインフラに

家庭ゴミも宝の山になる! 「メルカリ」が新たなビジネスのインフラになっている実情

「メルカリ」より

 もはや世の中のあまねくものが販売されているメルカリ。うまく使えば、これほど便利なサービスはない。なにせ、手軽さゆえに玉石混淆。価値がわかる人ならばプレミア価格をつけるものも、激安で販売されていたりする。トイレットペーパーの芯から、読み終わった雑誌まで、廃品回収に出すよりもお得な世界である。

 そんな、なんでも売られているメルカリだからこそ「こんなものが」と騒動になることもたびたび。

 昨今、騒動になったのは「甲子園の土」である。甲子園の土とは、高校野球で負けたチームが持って帰るアレ。それが、一種の記念グッズとして販売されているのである。

 さすがに、これは批判されるところとなったが、法律に抵触しているわけでもないために、出品が取り下げられているわけではない。

 メルカリで「甲子園」をキーワードに検索すると、プロ野球公式戦のチケットの転売を目論む出品も次々と出てくる。これに比べると土のほうは罪がなさそう。

 ちなみに、出品されているものは単なる土なので、購入後手元に届いて自分で調べでもしないと、本当に甲子園の土かどうかはわからない。調べてみると、甲子園の土どころか、隕石を出品している人もいるので「買うのはロマン」と割り切れば、問題はないかも。

 もはや「捨てるようなゴミでも、お金になる」便利なサービスとなったメルカリ。これによって、利益が増加しているのは廃品回収業者だという。

「これまで、家庭から引き取った大部分は処分していました。ヤフオク!などで転売するのは、ごく一部だけ。それがメルカリが盛んになってからは、様変わりしました。こんなもの売れないと思う服だとか、置物だとか、なんでも出品すれば売れてしまうんです。新しくパートを雇って、出品と発送作業を行ってもらうくらいには、儲かっています」(ある業者)

 とりわけ、子どもの服やオモチャなどは、多少の使用感があっても売れるという。どうも、どうせ汚れたり壊れたりするものだから、中古を買って節約をと考える人も多いようだ。

 若気の至りで買ってしまった、今となってはダサい服とかも、捨てるよりはメルカリのほうがいいだろうな。
(文=是枝了以)

最終更新:2018/08/26 18:00
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