Eテレvs日本テレビ再び……! 『24時間テレビ』をめぐって“仁義なき戦い”は続く
#日本テレビ #NHK #24時間テレビ
今や日本の夏の風物詩と化した『24時間テレビ』(日本テレビ系)が今週末放送されるが、同時間帯に放送されるEテレの障害者情報バラエティ番組『バリバラ』が、全力でケンカを売りにいき、大いに注目を集めている。
2012年にスタートした『バリバラ』は、これまで、なかなか紹介されることがなかった観点から障害者に密着する番組だ。出演者には、義足のアスリート、先天性四肢欠損症の女性、複数の難病を抱える女性などが名を連ねており、障害者の恋愛や就労、知的障害者の子育て、累犯の知的障害者など、これまでタブー視されてきたテーマを積極的にピックアップ。同番組の放送時間は日曜19時で、『24時間テレビ』と完全にかぶっているが、その『バリバラ』が『24時間テレビ』に宣戦布告したのだ。テレビ情報誌のライターが語る。
「『バリバラ』が大きな話題になったのは、16年の『24時間テレビ』放送時のことです。『24時間テレビ』の裏で放送された『バリバラ』は、“検証! 障害者×感動の方程式”と題し、頑張る障害者を感動の道具にする“感動ポルノ”をパロディ的に取り上げて大きな話題になりました。同番組によれば、感動ポルノ的な番組について、障害者の9割が『嫌い』と答えたそうです。そんな『バリバラ』ですが、今年のテーマは『障害者はテレビを救う』だそうです。予告を見ると、出演者が黄色いTシャツを着ており、『なぜか障害者が1年で最も注目されるこの日』『障害者はテレビを救う』という番組予告も完全にケンカ腰です。当日は生放送ということで、こちらを楽しみにしている関係者は少なくありません」
視聴率だけを見れば、巨象に挑む蟻のごときだが、Eテレの静かなる反乱は反響を呼び、16年の放送直後には「感動ポルノ」というキーワードがTwitterを中心に大きく拡散した。それでも『24時間テレビ』は、昨年放送回で番組史上2位の視聴率を獲得したが、番組が安泰かといえば、予断を許さない状況だという。テレビ関係者が語る。
「これまでは『24時間テレビ』に出れば、そのタレントは当分の間、好感度の心配をする必要はありませんでしたが、チャリティをうたいながら、出演者がしっかりギャラをもらっていることがバレてしまい、好感度が下がるリスクが生まれてしまいました。そのため、出演を断るタレントも少なくありません。日テレとしては、局の看板番組ですし視聴率も良いので、当然今後も続けたいはずですが、“ブラック労働”“体罰”“しごき”などのニュースがしばしば取り沙汰されるなか、目玉の100キロマラソンに対しても厳しい目が注がれています。チャリティランナーに万が一のアクシデントが起これば、炎上どころの騒ぎではありません。近年では、スポンサーにわざわざ電話をかけるアンチもいます。障害者やチャリティは炎上のネタになりやすいだけに、スポンサーになるのがリスキーだと考える企業が出てもおかしくないでしょう」
今年は100キロマラソンならぬ161キロトライアスロンに、みやぞんが挑戦する予定だが、彼の双肩にかかった責任は大きいようだ。
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