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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『このせか』過酷すぎるお別れ

原作で描かれた運命に、実写版すずは抗えない!? 過酷すぎるお別れ『この世界の片隅に』第6話

■『きみすい』との視聴率バトルはいかに……!?

 今回、現代篇はすずが運命の時間を迎える直前に挿入されました。佳代(榮倉奈々)の年上の親友・節子(香川京子)は、真夏の広島市平和記念公園で戦没者への黙祷を捧げます。佳代と浩輔(古舘佑太郎)も節子の後ろで手を合わせます。初回からずっと「違和感がある」と視聴者から酷評され続けてきた現代篇ですが、節子の祈りによって視聴者の心情が現代篇とようやくリンクすることになりました。また、節子は幼い頃に広島で被曝し、すずのことを「おかあちゃん」と呼んでいたと明かします。やはり、節子は原作の最後に登場した戦災孤児の少女のようです。つらい時代を生き抜いてきたサバイバーだったのです。

 アジア大会中継のために1時間20分遅れでのオンエアとなり、裏のテレビ朝日では現代を生きる若者の死生観を描いた映画『君の膵臓をたべたい』(17)が地上波初放映されました。大変不利な状況だった第6話の視聴率はどうだったのでしょうか? 第6話は8.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。前週の8.9%からさらに数字を下げ、ワーストを更新してしまいました。『君の膵臓~』の10.4%にも負けました。でも、すずと晴美のことが気になっていた視聴者は少なくなく、またドラマ内容も前回に続いて非常に濃厚だったため、大幅のダウンは免れたかっこうです。

 次週はアジア大会のために休止で、第7話の放映は9月2日(日)となります。すずと晴美を襲った悲劇に加え、広島市の上空に怪しいキノコ雲が現われるようです。これからますます衝撃的な出来事が、すずを待ち構えています。やはり、原作どおりに物語は進んで行くのでしょうか。香川京子さん演じる節子の口から、すずと北條家に関する前向きなエピソードが語られることを心の支えにしたいと思います。
(文=長野辰次)

最終更新:2018/08/21 12:08
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