UAだけじゃない「自宅出産」を選んだ女性芸能人たち 高岡早紀や石田ひかりも
現在放送中のドラマ『この世界の片隅に』(TBS系)で主人公の幼なじみを好演している村上虹郎(にじろう・21)が、8月11日放送の『A-studio』(TBS系)に登場。俳優・村上淳(45)と歌手・UA(46)の長男である村上虹郎は、両親の離婚などもあって思春期は芸能界に良い印象を持っていなかったそうだが、考えが変わり自ら志願してこの世界に飛び込んだという。
2014年に映画初出演ながら主演を務めた『2つ目の窓』で、第29回高崎映画祭・最優秀新人男優賞を受賞。その後に出演した映画、ドラマ、舞台でも評価を得ており、2017年には映画『武曲 MUKOKU』で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。実力派“二世”の部類に入るだろう。UAの溺愛に辟易して反発した時期もあったらしいが、21歳の今は、父・母それぞれと良好な関係を築いているようだ。
村上虹郎の佇まいには、ただならぬオーラを感じるし、期待の役者であることにまったく異論はない。ただ、番組を視聴していて気になったことがひとつあった。サラッと流されたが、母・UAの出産についての話だ。
村上虹郎には母・UAと再婚した現在の父との間に生まれた3人のきょうだいがいる。村上虹郎は病院で生まれたが、下の3人は全員自宅出産で、特に下2人の時は助産師を呼ばずに義父が「キャッチ」したという。小6か中1の頃に生まれた妹のへその緒は村上虹郎が切ったそうだ。
2005年に田舎に移住、2011年からは東日本大震災の影響を踏まえ沖縄へ、現在はカナダの小さな島で暮らすUAが“自然派ママ”であることはよく知られている。村上虹郎によれば、UAは「西洋医学を嫌って」いるそうで、喘息持ちの村上虹郎は発作が出た時に漢方薬を飲んでいたようだ。
芸能人の出産というと、豪華な病院での「セレブ出産」が思い浮かぶ。しかし、自宅出産した芸能人も少数派とはいえ存在する。石田ひかり(46/2005年第2子)、相川七瀬(43/2007年第2子)、ともさかりえ(38/2004年第1子)などだ。高岡早紀(45)にいたっては3人の子ども全員を自宅で出産(1998年第1子、2000年第2子、2010年第3子)、妹の高岡由美子(43)も第1子を自宅で出産している(2002年第1子)。
ちなみに高岡由美子は2011年に第2子が、相川七瀬は2012年に第3子が誕生しているが、高岡は妊娠高血圧症候群と診断されたことから、相川は9カ月検診の結果から、いずれも病院で出産している。
高岡由美子は第2子出産から間もない頃のインタビューで<もしまた出産が経験出来るときが来たら、1人目とも2人目とも違う方法と場所で生んでみたいです。今回の出産で何事も経験しないとわからないと実感したので。ただ可能ならば分娩方法はまた自然分娩を希望しています。なぜなら出産は赤ちゃんと母親との共同作業。共に力を合わせることで頑張れるという自然の力を心と体でちゃんと感じたいからです>とも語っており、出産を“スペシャルな体験”と捉えていることがわかる。母子をわざわざリスクに晒すようなことさえしなければ、出産をどのように捉えるのも自由なのかもしれない。
ただ、助産師を呼ばない自宅出産を素晴らしい体験だと、無事に出産した当事者は語るものの、実際にはリスクも大きい。菅田将暉の父親は、自著『スゴー家の人々』(トランスワールドジャパン株式会社)にて、長男の菅田将暉をはじめ、次男、三男も自宅出産だったと綴っている。助産師の立ちあいもなく、「家族だけで出産したい」「お産は病気じゃない」という母親の意向だったという。次男は逆子だったため難産になったが、母子ともに無事だった。これも、幸運の持ち主だったためであり、万が一の事態が起きてもおかしくはない。しかも、次男と三男の妊娠と出産にあたっては、妊婦健診もしておらず母子手帳もなかったそうなので、仮に緊急を要する事態に発展していたら危なかった。
確かにお産は病気ではないというが、自然に身を任せれば命を落とすこともある。医療を受ければ助かるかもしれない。それだけは当事者が承知しておかなければならない大前提だ。
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