夢を追うために誰かを傷つけてしまうことだってある――ドラマ『チア☆ダン』第5話レビュー
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そんな頃、コーチを探しに行った東京で漆戸は、かつて厳しい指導で関係を悪化させてしまった教え子、木田(岐洲匠)と出会う。彼もまた、頑張るあまりに人を傷つけてしまったことがあったのだ。
迎えた文化祭の日、雨のため、中庭で踊る予定だったチアリーダー部の発表は中止となる。結果的に体育館のチアダンス部のみがパフォーマンスすることになったのだ。予想外の展開に喜ぶROCKETSだったが、そんな中、わかばは雨の中で残念そうに佇む望を見つけ、声をかける。
いよいよROCKETSの時間、わかばはマイクを持ち、チアリーダー部に体育館を譲ると宣言する。吹奏楽部との合同発表のチアリーダー部は、広い場所でないとできない。自分たちは空いている教室でもできる。本当のチアスピリットはそういうことではないか、そう言ってROCKETSのメンバーを説得したのだ。
彼女の呼びかけに、戸惑う望たち。しかし、校長(阿川佐和子)の助言もあり、体育館で発表をすることとなった。そして、望とわかばは和解。最後は、チアダンス部とチアリーダー部が合同で踊りを披露する。
今回の話は、望の心の変化を描いた物語だったと思う。仲の良かったわかばが、汐里(石井杏奈)たちに取られてしまったような気持ちだったのかもしれない。チアリーダー部の部長として、部をまとめていく責任感もあったのだろう。ただ、ささいないさかいやこだわりから、本当に大切なものを失ってしまうのは、とても残念なことだ。
今回のエピソードを通して、わかばたちが教えてくれるのは、やりたいことに対しても、そのために傷つけてしまった人に対しても、正々堂々とぶつかっていくということだ。うまくいっているときに頑張るだけではなく、うまくいかないときにこそ、進むべき道を見つけ、努力していくことが大事なのだろう。
「明日も」の歌詞にもあるように、本当に人生、いいことばかりじゃないのだ。
漆戸が東京から連れてきたコーチ、それは、わかばの姉、あおい(新木優子)だった。強力な助っ人を迎え、さらにパワーアップするROCKETS。しかし、その後漆戸がバイクにはねられ怪我を負ってしまう。ふりかかる苦境に、わかばたちはどう立ち向かっていくことになるだろうか。
(文=プレヤード)
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