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日刊サイゾー トップ > カルチャー > 本・マンガ  > 「聖地巡礼発祥の地」石碑建立!

台風の恐れも乗り越えて笑いの中でついにお目見え! 「聖地巡礼発祥の地」の石碑が田切駅前に建立

ひとまず記念写真。将来は、この石碑の横でジュースとか石とか売って、余生を送りたいと思ってる

 

「今年もまた、バカな夏がやってきた」

 そう、気がついたら7年も経っていた。

<轟天号を追いかけて>

 それは、2012年。飯田線伊那市駅開業百周年を記念するイベントの一つとして企画されたもの。

 ゆうきまさみの出世作『究極超人あ~る』のOVA版で描かれた飯田線田切駅から伊那市駅まで、自転車で1時間で走り抜けるクライマックスシーンを再現しようという試み。

 別に、誰も儲かるとかなんて考えてない。ただ、面白そうだからと考えた催し。だから、参加条件は開催日の午後4時に自転車と一緒に田切駅に集合。参加者はすべて自己責任。仮に時間までにたどり着くことができなくても、主催者側で探したりも一切しない。なんとも投げっぱなしというか、ハードルの高いイベント……。

 でも、そんなイベントにたぎる者もいた。別に、行けば何かがあるわけじゃない。有名人がやってくることもない。でも、ずっと培われた作品愛か。はたまた、そんなハードルを乗り越えて集まる物好きを見てみたいのか。見送りもあわせると100名あまりが集結した。それも、頼んでもないのにコスプレする者もいれば、劇中に登場するおかゆライスの調理を始めるものも。

雨に濡れた女子たちも、これまた美しさが光っているのである
完全な土砂降りの中で、今年も信州人のお約束である万歳三唱でイベントは無事に終了
のぼりも立てて歓迎ムードの道の駅田切。今年は、ミニサイズの登り販売も行われたのだ

 その盛り上がりを受けて、なぜだかイベントは毎年7月最終土曜日の恒例になった。それどころか、伊那谷の美味いものや景色にハマり、どの季節にも用もないのにやってくる、ものすごいヤツらも増えた。

 そんな1年に一度集まる妙なヤツらのために、田切駅のある田切地区の人々は、すいかやトマトを冷やして迎えてくれる。今年は別件があり着替えが間に合わなかったが、飯島町町長は先代も、現町長になってからも、ここぞとばかりにコスプレして駆けつける。

田切の人々からは、今年も嬉しい歓迎が。こんなにスイカが食べられるなんて嬉しいなあ
ゴールする頃には本格的に雨も降り出して……。なんとかみんな無事にゴールしたよ

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