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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 女子の世界はシビア『チアダン』4話

仲間になったり裏切ったり 女の子の世界は難しい――ドラマ『チア☆ダン』第4話

TBS系『チア☆ダン』番組公式サイトより

(前回までのレビューはこちらから)

 ブルーハーツの曲を初めて聴いたのは、まだ10代の頃だった。

「ドブネズミみたいに美しくなりたい」

 ラジオから流れてきた「リンダ リンダ」の最初のフレーズに心を奪われたのを覚えている。あれから30年、彼らの音楽がこんなにも長い間歌い継がれ、多くの物語を生んでいくことになるとは、思いもしなかった。

 ドラマ『チア☆ダン』(TBS系)第4話、ダンスシーンで使われたのは、ブルーハーツの名曲「人にやさしく」だった。

 2学期が始まった。わかば(土屋太鳳)が学校に行くと、先日のチアダンス大会でROCKETSが失敗した時の写真が校内に貼られていた。犯人は、わかばが以前所属していた、チアリーダー部の部員たち。2年生の望(堀田真由)を中心としたメンバーは、チアダンス部を立ち上げたわかばをよく思っていないのだった。

 そんな時、ROCKETSのメンバーは、校長(阿川佐和子)の配慮で、福井中央高校のチアダンスチーム「JETS」の練習を見学することとなった。緊張の中、練習場に入ったROCKETSは、その自主的な練習法に圧倒される。ひとりひとりが自分の目標を決め、先生ではなく、お互いがチェックし合う仕組みや、持ち回りでリーダーを担当し、当事者意識をもたせるスタイルなど、ROCKETSがそれまでやっていた練習とは、何もかもが違っていたのだ。

 わかばは、まずその練習法をまねてみることを提案する。同意するメンバーの中で、茉希(山本舞香)だけは乗り気ではない。

 翌日、ROCKETSは、早速JETSをマネした練習を開始する。髪を上げておでこを出し、その日のリーダーを決めてレッスンする。しかし、やり方に納得していなかった茉希は、仲間ともめて練習に来なくなってしまう。

 そんなROCKETSに、商店街のお祭りでチアダンスを踊らないかという話が舞い込んでくる。一度はやる気を見せたメンバーだったが、活気のない商店街であることや、曲選びや振り付けに時間がかかるということで断ってしまう。

 一方、チアリーダー部では、1年生の芙美(伊原六花)が、次の応援に使う曲として、ブルーハーツを提案していた。この曲は、芙美の亡くなった父親が好きだった曲なのだ。しかし、部長の望は無下もなく却下し、「もう来なくていい」とまで言う。

 チアリーダー部内での人間関係に悩む芙美。そんな彼女に声をかけたのは、わかばだった。わかばは、芙美からブルーハーツの曲を聴かせてもらい、その思いを知る。

 ここまでの展開を見ても、女の子の世界というのは、本当に難しいものだと思う。男女の差別とか、どちらがいいとか言うわけではないが、男である私から見て「大変だなぁ」と感じることがしばしばある。

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