中国事業は1年半持たずに撤退……「ZOZO」前澤友作氏の知られざる黒歴史
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女優・剛力彩芽との交際で世間を騒がせている、アパレル通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイの前澤友作社長。時価総額1兆円を誇る同社は、10月1日付で社名を「ZOZO」に変更し、海外展開をさらに強化するという。
しかし、そんな同社にも黒歴史があった。それは中国事業だ。
スタートトゥデイは11年6月、ソフトバンクとの合弁で「ZOZOTOWN HONGKONG Co., LIMITED」を、同8月には上海に運営会社「走走城(上海)電子商務有限公司」を設立。同10月、アリババが運営する中国最大のECサイト「淘宝(タオバオ)」のB2Cサイト「天猫商城(Tmall)」内に「ZOZOTOWN旗艦店」を出店するとともに、自社ECサイト「ZOZOTOWN CHINA」を開設した。当時、すでに日本商品の人気は高かったために話題となり、当地で発行されている日本語フリーペーパーに中国法人の総経理(社長)のN氏のインタビューが掲載されるほどだった。
当時、上海市内で催された日本人ビジネスマンの会合でN氏と出会ったというビジネスコンサルタントの男性は話す。
「彼は当時30歳前後だったと思うのですが、もともとはバイト店員だったそうで、頑張りが認められて抜擢されたと話していました。『前澤社長は若い人にチャンスをくれる』と、新興宗教の信者のように慕っていました。ただ、中国でのビジネスについてはズブの素人という印象を受けたことも覚えています」
ところが、中国事業は大コケ。出店から1年あまりの13年1月に閉店し、中国市場から撤退したのだ。
前出のコンサルタントは、その敗因についてこう話す。
「商品を日本から輸入していたため、当時の中国の物価と比べ、販売価格があまりに高すぎた。1ドル80円前後という大幅な円高だったこともあるでしょう。また、通関時に大幅に遅滞したり、流通過程で商品が盗まれるといった“中国の洗礼”にも苦しんだようです」
前澤社長は、チャンスは与えるが、うまくいかなかった場合の見切りは早いようだ。”用済み”になった剛力が、あっさり捨てられなければいいが……。
(文=中山介石)
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