フジテレビ月9『絶対零度』今週も2ケタキープ! 「面白い」と「数字を獲る」の違いが……
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沢村一樹が、なんだか闇を抱えていそうな刑事を演じている今期月9『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系)も第5話。始まる前は「沢村一樹主演で月9……!?」的な扱いでしたが、今回も10.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2ケタ視聴率をキープ。健闘を見せています。
今回は道枝駿佑クンがゲストです。関西ジャニーズJr.のメンバーで、16歳。存じ上げませんでしたが、かわゆいお顔をしておりました。
というわけで、振り返りましょう。
(前回までのレビューはこちらから)
■お話は面白いです
というわけで、今回「未然犯罪捜査システム(通称“ミハン”)」が割り出した危険人物は、その道枝くんが演じる男子高校生・岡崎直樹、17歳。有名私立高のバスケ部のエースで、父親は文科省の次期事務次官候補というお坊ちゃま。いかにも美少年な顔写真が投影されますが、これを見たミハンメンバーの一人・南(柄本時生)は「なんだろう、このリアリティのない感じ。仮面をかぶった感じ」などとつぶやきます。おそらく視聴者は誰ひとりとして道枝クンの顔面を「リアリティのない感じ」とは感じていないと思いますが、セリフでそう言われたので、そういう設定のようです。
その岡崎くん、南の説明の通り、すごく裏表のある人物でした。バスケ部のエースとしてチームを引っ張る傍ら、ネコやハトを殺したり、学校裏サイトに人の悪口を書き込んだり、なかなかのサイコパスのようです。
この岡崎くんに目を付けたのが、フリージャーナリストの川上さん(近藤公園)。数々のスクープをモノにしてきた敏腕記者の裏の顔は、動物を殺している少年少女をそそのかして、殺人者に仕立て上げることを生き甲斐にしているガチモンのサイコパスでした。
川上さんにそそのかされて、岡崎くんの殺戮本能もついに覚醒。3Dプリンター銃を手に父親の職場である文科省に侵入し、包囲したミハンチームの目の前で父親を射殺。さらに自らの頸動脈をかき切って自殺してしまったのでした。
現場に響き渡るのは、カメラを構えた川上さんのシャッター音。こうして川上さんはまたしてもスクープをモノにしたのでした。
そして、またまた法で裁けない極悪人に対して“謎の仕置き人”が登場し、無事、川上さんをブチ殺して、今回は終了。
例によって「動物虐待する少年少女」とか「学校裏サイト」とか「反社会的サイコパス」とか「3Dプリンター銃」とか、ステレオタイプがテンコ盛りの事件設計でしたが、緊張感のある演出と雰囲気たっぷりの劇伴で、楽しく見ることができました。
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