お茶の水女子大学がトランスジェンダーの戸籍上男性の受け入れを表明「でも、実は多い男子の入れる女子大」
#教育 #大学
全国女子大の最高峰に位置する国立女子大学である、お茶の水女子大学が男子学生の入学受け入れを発表し、話題を呼んでいる。同大学が新たに受け入れることを決めたのは戸籍上男性であっても、性自認が女性であるトランスジェンダー。昨今の社会情勢を反映した結果であるといえる。
とはいえ、東京女子師範学校を起源として長らく女子のための学校であったお茶の水女子大学に、戸籍上の男子が入ることができるというのは、大きなエポックだ。
21世紀の今でも、一種ベールに包まれた感じのある「女子大学」だが。その数は年々減少している。
世界に通用するレスリング選手を輩出したりして有名になるも、最近はネガティブな面でも話題になっている至学館大学は、もともとは中京女子大。大学名の変更は2010年だが、それ以前の07年度から一部の学部で男子学生の受け入れを始めており、女子大なのに男子学生がいる奇妙な大学となっていた。また、ファッション系に強い文化女子大も11年に文化学園大学と名称を変更し、男女共学になった。
それでも、まだまだ男子が足を踏み入れることすら容易でない女子大がほとんど。でも、その秘密のベール感のある女子大にも男子が入る方法はある。それも塀を乗り越えてとかなどではなく、学生としてである。
「共学化の予定のない女子大でも、男子が入学して学ぶ方法というのはあります。それは、大学院に入学することです。実は、大学院に限っては男子学生を受け入れている女子大というのは多いのです」(予備校関係者)
そこで調べて見たところ、フェリス女学院大学や女子美術大学、昭和女子大学などけっこうな数の女子大学の大学院では、男子の入学が可能になっている様子。でも、エロゲーでもあるまいし、実際に入学すると女子たちのなかでポツンと針のむしろなのではなかろうか。実際に、ある女子大の大学院に通う男子学生は語る。
「やっぱり服装には気を使います。大抵はジャケットを羽織ったり。カジュアルではどうも気が引けて。一緒に女子トークに入るわけにもいきませんから、ちょっと疎外感は。ただ、大学院ですので基本は指導教員との会話がメインなので、あまり気にはしていません」
学部と違い、毎日授業がみっちりではないだけに案外気楽なのかも。「ただ、男子トイレが少ないのがちょっと……」なるほど、トイレが近い人には向かないか。
(文=是枝了以)
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