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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『グッド・ドクター』子役の演技が秀逸

『グッド・ドクター』山崎賢人以外の医師が無能すぎてマンネリ化……子役の演技だけが救い!?

 さて感想。毎度毎度思うのですが、なぜこのドラマに登場する小児外科医は無能揃いなのでしょうか。オペ中に予測できない事態が起きて狼狽。エースであるはずの高山も自分の判断に自信がもてず。その傍から、湊が天才的な頭脳を駆使して的確な指示を与え解決、というのがパターン化され、マンネリに陥ってきている感があります。

 そんな湊を画像診断科へ異動させてしまうという判断はいかがなものかと。ただでさえ人手不足のはずでは? と首を傾げてしまいました。その割にすぐに謹慎処分にしますし、湊の雇用を猛プッシュした病院長・司賀明(柄本明)は、「私が責任をとります」と口では言うものの、これまで一回も責任を負ったことがない。口先だけの決まり文句はもう聞き飽きました。

 また、湊の異動に関しては、猪口と間宮の悪企みを高山が知ってしまったという事情があるのですが、病院の乗っ取り計画を院内で堂々と話すなんてあまりにアホすぎると思います。しかも、板尾創路が悪役になりきれてないため、ドラマにまったく緊張感がもたらされていないんですよね。

 その一方、湊や子供たちのピュアさを前面にした演出が段々と鬱陶しくなってきました。特に今回は、父親の幸せを優先して自分は我慢、というあかりの気持ちを絵日記の文章からナレーションさせていたのですが、感動の押し売り感が半端ない。ただ、これを演じた子役の演技が秀逸だったため、ギリギリのところでクサくなりすぎず、何とかクオリティーを保っていたのかなぁ、といった印象を受けました。

 今回、湊は自身も幼少期に父親から虐待を受けていたことをポロリと漏らしていましたが、死んだ兄とのエピソードなど、過去を掘り下げるプロットが機能するかどうかが今後、ドラマが盛り上がるかどうかのカギとなってきそうです。

最終更新:2018/08/03 20:00
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