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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 吉岡里帆、好感度さらにダウン?

『健康で文化的な最低限度の生活』吉岡里帆がギターを背に爆走! あざとさ全開で好感度さらにダウン?

 さて感想。生活保護受給世帯における未成年者の収入に関する問題を2週にわたり展開したのですが、正直、今回は間延びした感が否めませんでした。やたらと食事会のシーンが挿入されていましたが、ストーリー上、あまり関係のない雑談ばかり。どうにか1時間の尺を埋めるため、苦肉の策でねじ込んだように思えて仕方ありませんでした。

 そうやって結末を先延ばしにした割に、最後は“がんばりましょう”という単純明快な精神論で決着し、根本的な解決策は提示されず仕舞い。生活保護法の問題点にメスを入れるどころか、表面を撫でる程度で終わってしまったのはなんとも残念でした。

 それから、えみるの必死感を出す演出が、原付バイクを追いかけるシーンだけというのも物足りないと感じました。ケースワーカーとして働き始めてから初めての大チョンボなわけですから、もっと追い込んだ方がドラマ的に盛り上がったと思います。

 ただ、個人的には、自分の身長とさほど変わらないギターケースを終始背負う吉岡里帆の姿は、とても愛くるしいなぁと思いました。真っ直ぐ純粋な瞳も好印象。しかしなぜだか(人気俳優・佐藤健とのスキャンダルのせい?)、ネット上で見る限り、吉岡の好感度はすこぶる低いようです。

 まぁ確かに、今回のラスト、入浴中に寝落ちしてしまい、驚いてプハァと息を吐く姿なんかを見ると、あざとさ全開といったところ。さらにイメージダウンになったかもしれません。しかし、ドラマ自体が地味で暗いテーマを扱っている上、主役の好感度が低いとなると、視聴率的には苦戦続きとなってしまいそうな予感です。

 主役に難があるなら脇役を、と期待したいところですが、残念ながらこちらもあまり活かしきれていない。第1話では、田中圭や井浦新がいい味を出していくのではないかという期待感があったんですけどね。今回のギターを渡すシーンについても、普段は冷徹な京極が人情味を示すというギャップで魅力を打ち出す意図だったのかもしれませんが、何とも中途半端な印象しか得られませんでした。そもそも、福祉課の職員から生活保護受給者に物をプレゼントしても問題にならないんですかね?

 次回はちょっと趣が変わり、えみるの同期で母子家庭で育ったマザコンの七条竜一(山田裕貴)がメインとなる様子。さらに、安達祐実がシングルマザー役で登場するとのことで、果たしてこれが視聴率上昇の転換点となるか注目したいと思います。
(文=大羽鴨乃)

最終更新:2018/08/01 19:30
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