ガンバレルーヤまひる、「舌足らずの毒舌」でブレーク間近!?
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■山瀬まみ式「舌足らず+毒舌」は最強?
まひるの毒舌が受け入れられる理由はどこにあるのか? そのサンプルとして取り上げたいのが山瀬まみだ。
1980年代後半に入って訪れたアイドル冬の時代、森口博子や松本明子、井森美幸らがバラエティに進出。「バラドル」として活躍したが、そんな中で唯一、レギュラー番組をずっと絶やさずに持っているのが山瀬なのだ。
『新婚さんいらっしゃい!』(朝日放送)は今年で21年、『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)は14年、『火曜サプライズ』(同)も9年、加えて『名医のTHE太鼓判!』(TBS系)も昨年からレギュラー昇格した。
山瀬の武器は「舌足らず」から繰り出される、ちょっとした「毒舌」だ。志村にもツッコミを容赦なく入れたり、桂文枝もイジる。『火サプ』でも、ウエンツ瑛士やオリエンタルラジオにズバズバ言ってのける。失礼さと親しみやすさのバランスが絶妙なのである。
毒舌を売りにする女性タレントは、今では例えば高嶋ちさ子やダレノガレ明美、かつては神田うの、青木さやかなどがいたが、だいたい「角が立つ」。原因は、声にある。あの高い声によってさらに不快感があおられ、怒りを増長させてしまうのだ。
だが「舌足らず」だと、その辛口もいくぶん中和され、かなりマイルドに聞こえるし、なんであれ笑ってしまう。山瀬が20年以上にもわたって奇跡的にゴールデンの司会を受け持っていられる理由を探ったとき、それも理由のひとつに入ってくるに違いない。
■ファンは60代のおじさん?
さらに、山瀬は「大物司会者転がし」として有名だ。文枝はもちろん、『ためしてガッテン』(NHK)では長らく、司会の立川志の輔と軽妙なトークを繰り広げていた。
ガンバレルーヤの2人は、もともとウッチャンナンチャン内村光良にかわいがられ、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)への道を切り開いたが、特に、まひるは父性をくすぐるのかもしれない。その証拠に、まひるのファンは60代のおじさんファンが多いとか。ここにも、山瀬との共通点を見いだすことができる。
もちろん、切り返しの巧さなどは山瀬に及ばないが、今のまひるには、大物司会者の隣にいても邪魔にならない、ほどよい存在感は十分備わっていると考える。今後が大いに楽しみである。
(文=都築雄一郎)
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