高畑充希が深夜枠の連ドラで主演! 事務所の戦略は“露出しすぎない作戦”か!?
#ドラマ #テレビ東京 #高畑充希
2016年前期のNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』でヒロインを務めた高畑充希が、10月期のテレビ東京系の深夜ドラマ『忘却のサチコ』(金曜深夜0時12分~)で主演することがわかった。同ドラマは1月2日にスペシャルがオンエアされ、好評だったため、今回の連ドラ化へつながったという。
『とと姉ちゃん』は平均視聴率22.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大ヒットした。終了からまだ2年弱しかたっていないが、朝ドラ女優がこのタイミングでゴールデンやプライムではなく深夜帯の連ドラで主演するのは、ある意味異例ともいえる。
高畑は、朝ドラ出演直前は『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)、『東京センチメンタル』(テレビ東京系)などの連ドラに出まくって、“顔”を売っていたものだ。ところが、朝ドラ後は一転して、“露出しすぎない作戦”に方向転換した。
「高畑は、朝ドラ後は映画中心の活動となりました。ドラマとなると、ブランクを空けて、昨年7月期の『過保護のカホコ』(日本テレビ系)で、民放連ドラ初主演。平均11.5%をマークし、評価を高めました。しかし、その後はまた映画中心になって、ヒロインを務めた『DESTINY 鎌倉ものがたり』(昨年12月公開)が大ヒットしました。3月30日オンエアの『東京センチメンタル』(テレビ東京系)でヒロイン、6月18日放送の『68歳の新入社員』(フジテレビ系)では、草刈正雄とのダブル主演に起用されましたが、いずれもスペシャルドラマ。今回の『忘却のサチコ』は、『過保護のカホコ』以来の連ドラ出演、主演となりますが、なにせ深夜枠。『なぜ、ゴールデン・プライム帯ではないのか?』との疑問符が付くところです」(テレビ誌関係者)
『とと姉ちゃん』でブレークを果たした高畑だけに、本来なら、もっとドラマに進出してもいいはずだが、あえて“露出”を控えるような作戦には、どのような思惑があるのだろうか?
「朝ドラヒロインに起用された場合、その後、どのように売っていくかは所属事務所の裁量によります。『あさが来た』の波瑠のように、ドラマに出まくって、本格ブレークを果たしたケースもあります。『まれ』の土屋太鳳は、ひたすら映画に出演しました。その結果2人とも、正直『飽きられた』感が否めません。逆に、『あまちゃん』の能年玲奈(現・のん)のように、露出を抑えたばかりに、本人と事務所がトラブルになって、独立に至ってしまうという残念な例もあります。高畑が所属するホリプロは業界大手で、売ろうと思えば、いつでもテレビ局にゴリ押しが可能な立場ともいえます。ドラマに出なくても、NTTドコモなどのCM出演で、頻繁にテレビに露出していることから、今はあえて温存して、飽きられないようにしているとも見て取れます。『忘却のサチコ』はテレ東とホリプロの共同制作なので、高畑は出演せざるを得ません。しかし、深夜枠なので、見る人も限られてきますので、“露出しすぎない作戦”は継続できるのでしょう。『過保護のカホコ』『DESTINY 鎌倉ものがたり』はヒットしましたので、業界評も高まっています。視聴者の待望論が出る来年あたりに、一気に露出させる算段をしているのではないでしょうか?」(芸能プロ関係者)
その『忘却のサチコ』で高畑が演じるのは、結婚式の日、新郎に逃げられたアラサー編集者・佐々木幸子役。完璧な仕事ぶりから“鉄の女”と称された幸子が、つらいことを忘れるために“旨いもの”を探し求めて奔走するグルメ・コメディドラマ。連ドラでは、スペシャルには現れなかった、消えた花婿・俊吾も登場するという。
原作は、「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載され、単行本の累計発行部数が50万部を超えた、阿部潤氏の同名人気漫画。深夜帯のグルメ・コメディとあって、気楽に見ることができそう。ゴールデン・プライム帯のドラマで、高畑の演技が見られるのは、しばらく“お預け”となりそうな気配だ。
(文=田中七男)
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