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本多圭の「芸能界・古今・裏・レポート」

ジャニーズ不祥事連発で『紅白』事務所枠激減へ……「新しい地図」の出演にも現実味

香取慎吾の公式インスタグラム(@katorishingo_official)より

 相次ぐジャニーズ事務所所属タレントの不祥事を受けて、今年は例年よりも早く、『NHK紅白歌合戦』の出場をめぐる情報が飛び交っている。10年ほど前からジャニーズによる“私物化”が批判されてきた『紅白』だが、今年はその“ジャニーズ枠”が激減するのでは、とささやかれている。さらには、ジャニーズとNHKの信頼関係が崩れ始めたことで、元SMAPの香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎の3人の“返り咲き”の可能性が急浮上しているのだ。

 4月末、女子高生に対する強制わいせつ容疑で書類送検となった、TOKIOの元メンバー・山口達也。結局、起訴猶予処分とはなったものの、山口が司会を務めていたNHK・Eテレの番組『Rの法則』は、「打ち切り」という形で対応せざるを得なくなった。6月に入り、今度はNEWSのメンバー・小山慶一郎、加藤シゲアキ、手越祐也の3人に“未成年との飲酒疑惑”が浮上。小山が司会を務める『ザ少年倶楽部プレミアム』(NHK・BSプレミアム)が放送延期になった。

 立て続けに起きたジャニーズの不祥事に、相当な損害を被ることとなったNHK。一連の騒動を受け、同局の木田幸紀放送総局長が「我々が、直接タレントさんのことをあれこれコメントする立場にはありませんが、事務所が責任を持ってコンプライアンスや教育を徹底していただき、タレント、アイドルである前に社会人としての自覚や責任を果たすようにしていただきたい」と苦言を呈する事態に。

「NHKがジャニーズ批判をしたのは異例。それも、紅白歌合戦の総責任者である放送総局長の発言ですからね。業界関係者は早くも、今年の紅白は“ジャニーズ枠“が激減するのではと期待していますよ」(レコード会社宣伝マン)

 いつからか、紅白はジャニタレに占領されるようになった。3年前には、デビュー35周年の近藤真彦を事務所が強引にねじ込み、白組出演者26組のうち7組ものジャニーズが登場。昨年も、嵐・二宮和也の白組司会への起用に加え、デビュー10周年ということで、Hey! Say! JUMPが初出場し、合計で5組もの枠が確保されている。これでは、紅白がジャニーズに“私物化”されていると批判されるのも当然だ。

 昨年11月に週刊誌が実施した「紅白に出てほしくない歌手・ワースト30」のアンケート調査では、嵐、TOKIO、Sexy Zone、Hey! Say! JUMPの4組がランクイン。NHKがいかにジャニーズの言いなりになってきたか、一目瞭然だ。

 一方、ジャニーズとNHKの“癒着”解消されたことで、事務所から退所し、「新しい地図」として活動する香取、草なぎ、稲垣の3人の紅白出場の返り咲きが、にわかに注目さているという。

「3人の活動を主導する飯島三智氏がジャニーズを辞めなければ、ジャニタレの不祥事は少しでも防げたかもしれない」と口にするスタッフもいるほど、NHKから信頼されている飯島氏。草なぎはジャニーズ退所後もNHKで『ブラタモリ』のナレーションを続けていることから、3人の紅白出場は現実味を帯びている。

 ジャニタレの不祥事をきっかけに、紅白出場者選出の“正常化”はなされるのだろうか? 今後のNHKの決断に期待したい。

最終更新:2018/07/27 08:00
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