『義母と娘のブルース』綾瀬はるかVSボスママの結末にほっこりも、運動会の“ひとり運営戦術”には苦言殺到!
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綾瀬はるか主演ドラマ『義母と娘のブルース』(TBS系)の第3話が7月24日に放送され、平均視聴率は12.3%(ビデオリサーチ調べ、関東平均)を記録しました。
他ドラマの視聴率が軒並み下がる中、1話から二ケタを維持し、好調を見せている同ドラマ。演技力のある俳優陣で固めており、さらに“家族みんなで見られる”内容がウケているのかもしません。
ではでは、今回もあらすじから振り返っていきましょう。
(これまでのレビューはこちらから)
■母親の世界にも“ライバルがいっぱい”!
会社を辞め、専業主婦となった亜希子(綾瀬)。慣れない家事に悪戦苦闘する中、娘のみゆきと一緒に過ごす時間が多くなったことで徐々に仲良くなり、楽しい毎日を過ごしていた。
そんな中、良一(竹野内豊)は亜希子に指令が下す。それは「PTAに参加する」というもの。亜希子は張り切ってPTAの会議に参加したのだが、PTAには会長であるボスとその取り巻きが幅を利かせていた。それを見た亜希子はキャリアウーマン時代に培った理論攻めで応戦するが、この件が災いし、みゆきがクラスで仲間はずれにされてしまう。「親のことを子どもの仲に持ち込むなんて!」と頭にきた亜希子は「PTAは廃止するべき」と発言。ところが、「じゃあ、今度行われる運動会にはPTAは参加しない。あなた一人で対応して」と言い返されてしまう。
そんな大ピンチを迎えてしまった亜希子だったが、持ち前のまじめさで、何とか乗り切ろうと頑張る、というのが3話のストーリーでした。
■悪者を悪者のままで終わらせない!
今回は「PTAと亜希子の戦い」というのがメインの内容。視聴者には子を持つ母親が多くいるようで、次回予告時点から「PTAと戦うとか面白そう。亜希子が私たちの鬱憤晴らしてくれそう!」「ウチんとこのPTAも手ごわいから参考に見るわ(笑)」と、期待する声が続々と上がっていました。
そして、その期待に応えるように(?)登場したPTAが本当にひどい(笑)。理論的に話す亜希子に対し、PTAのボスママたちは敵意むき出しで応戦してくのです。これには「立候補して選ばれたPTA会長だと、大体こんな感じになるよね~」「演技と思ってるかもしれないけど、リアルにPTAにはこういう奴らいるから!」と、現役ママから“あるある”という声が。また、亜希子がこのPTAに歯向かったことでみゆきがクラスの女子から仲間はずれにされるというシーンにも「いじめグループの母親全員がPTAで弱い者いじめしてるってリアリティあるな」という声が。原作ではPTAのシーンはそこまで深く描かれておらず、細かな内容はドラマオリジナルなのですが、リアルなPTAを描いていたことに視聴者も感心したようです。
ただ、視聴者から本当に嫌われるように描かれていたPTAのボスママたちに「かわいそうだ」と、同情・擁護する声も。中には主人公に歯向かう人は皆ひどい人間という設定に嫌悪感を持つ視聴者もおり、放送途中に「今回は感動も共感できないかも……」と声を上げる人も。このまま「“悪者は悪者のまま”で終わらせるか」と思われていたのですが、同ドラマは違うんです。そういうところもきちんと処理し、ボスママ集団のボスであるPTA会長(奥貫薫)が、実はキャリアウーマンだったが、子どもができて泣く泣く仕事を辞めたことがわかるシーンを途中に入れ、さらに、最後には亜希子が「無駄が多いがPTAは大切だ」と語り、PTA会長の方も「いいPTAにするために、手ほどきしてくれ」と、和解。晴れてママ友になる、というほんわかストーリーに。これには不満も漏らしていた視聴者も「こういう終わりでよかった!」「PTAは悪人ばっかりではないところを最後に見せてくれてよかった!」と安心した様子でした。
家族で見ている視聴者が多いであろう同ドラマでは、こういった、映画版『ドラえもん』の本当は優しいジャイアンのような内容がウケるのでしょう。不快感が無く見られて面白かったです。
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