ドラマ『この世界の片隅に』、映画版の製作委員会に関与を否定され窮地に!?
#ドラマ #TBS #この世界の片隅に
7月24日、劇場用長編アニメ『この世界の片隅に』の公式アカウントで、同映画の製作委員会が声明を発表。現在TBS系で放送されているドラマへの関与を完全に否定した。
映画版、ドラマ版ともに、原作はこうの史代の漫画「この世界の片隅に」(双葉社)。映画は女優・のんを主役の“すずさん”役に据え、2016年に公開。2018年7月現在でも一部の映画館で上映されており、異例のロングランを記録している。
一方でドラマ版の主演女優は松本穂香。こちらは7月15日より放送されているのだが、クレジットには「special thanks to 映画『この世界の片隅に』製作委員会」の表記が。これに映画版の製作委員会はTwitterで、「現在放送中の漫画『この世界の片隅に』を原作とする実写ドラマに『special thanks to 映画「この世界の片隅に」製作委員会』と表記されておりますが、当委員会は当該ドラマの内容・表現等につき、映画に関する設定の提供を含め、一切関知しておりません」と発表した。
「今回のクレジット問題に、『この世界の片隅に』のファンからは『映画へのリスペクトがあって良いなって思ってたけど、これにはがっかり』『なんで一言“クレジットに入れます”って連絡しなかったんだろう』『アニメ映画を下にみてる』『TBSそういうとこだぞ?』といった声が続出。もともとドラマ版には主演の交代など、映画版ファンをモヤっとさせる要素があったのですが、“special thanks”の表記でなんとか納得させていたような印象を受けます。しかしこれが“無許可”で使用されていたとあっては、ファンが怒るのも当然でしょう」(芸能ライター)
とはいえ原作はあくまで“漫画”なので、ドラマ版が独自の方法で映像化を実現しているのならまだ傷は浅い。しかし視聴者からは早くも、映画版との“類似”が指摘されているという。
「ネット上では『映画版とほとんど同じカット割りがある』『すずさんの服の色が映画と同じ』といった書き込みが。映画評論家で脚本家の町山智浩も、Twitterで『同じ原作を映像化する際、映画版の考証を利用するなら片渕監督の許可が必要だと思います』とコメントしていました」(同)
アニメ版のオリジナル要素や考証は、実際にどの程度ドラマ版で使われているのだろうか。視聴者が本格的に“粗探し”を始める前に、なんとか両者で折り合いをつけてもらいたい。
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