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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 小室さん留学報道、文春と新潮が対立
週刊誌スクープ大賞

眞子さま縁談どうなる……? 小室圭さん“留学”報道で「文春」と「新潮」が真っ二つ!

 この上半期は、日大アメフト部、栄和人監督、貴乃花、福田惇一財務次官、加計孝太郎、TOKIOの山口達也、小室哲哉など、ヒンシュクどころか人間失格のような連中が目白押しだった。

 だが、あまり冴えた斬り込みはなく、ヒンシュク大賞が栄監督というのもいただけない。

 中で唯一よかったのは、佐川宣寿前国税庁官についてのくだりだ。

「まァ、佐川にとっちゃ、ヒンシュクならぬソンタク大賞グランプリは安倍晋三・昭恵夫妻だろうな。あの人たちの尻ぬぐいってのは間違いないわけでさ。今頃、“オレの天下り余生をどうしてくれるんだ!”って歯ぎしりしてるだろうよ」

 毒舌のないたけしなんて、何とかのないコーヒーみたいなものだ。

 現代の「日本のインフルエンサー100人」を読み始めたが、初っ端から堀江貴文の名前が出たところで読むのを止めた。

 彼が、時代の変化に対応できる柔軟性と先見性があるとは、とても思えない。宇宙ロケットに入れ込んでいるといっても、カネはクラウドファンディングで集めているようだし、先日も打ち上げに失敗した。

 彼は自分のSNSで客を集めたいために、いろいろなことに手を出してはいるが、しょせんは見世物小屋のおやじ程度だと、私は思っている。

 日本を変える経営者というのがあるが、特にIT企業家は、これから20年先にどうなったかで判断するべきである。

 研究者の中には山中伸弥も入っているから、人類の幸福に寄与する人間がこの中から出てくるとは思う。

 若者のカリスマというのは、私が知っているのは渡辺直美しかいない。彼女はなかなかいいセンスを持っている女性だとは思うが、若者でなくなった時どうなるのか。見ていたいと思わせるものはある。

 中にYouTuberなる人間たちがいるが、あと5年か10年したら、YouTubeそのものが様変わりしているに違いない。ブロガーとて同じこと。

 ITなんぞ、まだまだ発展途上の未熟なツール。これがどう変わっていくのかで、新しいインフルエンサーが出ては消え、出ては消えていくことだろう。

 今一番必要なインフルエンサーは、この不確実な時代をどうとらえ、どう対処すれば日本をいい方向へ変えられるのかを提示してくれる思想家、文学者なのではないか。

 いつの時代もそういう人がいた。だが、いま見渡しても、それらしき人が絶滅した。そういう意味では、水先案内人なき時代といってもいいだろう。そうでなければ、安倍のような人間がのさばっていられるはずがない。

 文春は、安倍首相に韓国の「親北議員」を紹介し、金正恩との話し合いが成功すれば、日本から払われる3兆円ともいわれる支援金を狙っている「女エージェント」がいると、いわくありげな記事を掲載している。

 内容に注目するべきものはほとんどないが、懐かしい名前が出ていた。エージェントのAというのは日本人で、都内でコンサルタント会社をやっているというのだが、その後ろ盾というより愛人が、韓国の朴東宣(85)だというのである。

 70年代に韓国政府(朴正煕政権)の意を受けてアメリカで議員たちに巨額な資金を提供して、大きな話題になった「コリアゲート事件」の中心人物だ。

 私たちのような古い編集者には忘れられない名前である。朴がまだ健在で、何やら蠢いているというが、Aが文春のインタビューで話しているように、朴は保守派で、今の文在寅大統領とは距離が遠いはずだから、日朝会談で重要な役割ができるわけはない。

 新潮へいこう。高血圧は薬である程度コントロールできるようになった。だが、毎日飲まなくてはいけない煩わしさがある。

 新潮によると、毎日きちんと飲む人は半分ぐらいしかいないという。

 だがその煩わしさから解放してくれる画期的なワクチンが、もうすぐできるというのである。

 大阪大学大学院臨床遺伝子治療学の森下竜一教授は、1回の注射で1年ほど効果のある高血圧DNAワクチンを実用化すべく取り組んでいる。

 5年後の2023年から24年頃にはというから、期待してもいいようだ。

 オウム真理教元代表の麻原彰晃(松本智津夫)死刑囚(63)の死刑が執行された。他にも6人の元幹部の執行が行われたという。

 地下鉄サリン事件が起こり、麻原やほかの幹部たちが逮捕されたのは1995年であった。日本史上まれに見る大きなテロ事件だったが、麻原はほとんど語らずに死刑判決が確定した。

 唯一といってもいいが、麻原の肉声が残っているのは、私が週刊現代編集長のときに公開した「麻原の自白調書」である。

 警察と検察の2通の調書があったが、そこで麻原が饒舌に語っているのは、自分は無罪、弟子たちが勝手にやったことという、身勝手な自己弁護だった。

 麻原の調書はないといい続けていた検察は赤っ恥を書き、私を目の敵にして講談社を脅しあげ、調書のコピーを奪い取った。

 あれだけの大事件なのに、麻原だけが知る真相は闇に葬られたままである。元号が変わる前に執行したかったといわれているが、なぜそれほどまでに急ぐ必要があったのか。

 多くの謎を残した。昭和の下山事件と同じように、平成のオウム事件といわれるであろう。

 謎といえば、紀州のドン・ファン怪死事件も解決の糸口さえ見えてこない。殺された野崎氏は、カネを銀行には預けず、いくつものスーツケースの中に詰め込み、自分の留守の間は、知り合いに預けていたそうだ。

 だが、頑丈な金庫の中も空っぽだったし、カネの入ったスーツケースも見つかってはいないようだ。新潮で捜査関係者がこう語る。

「遺産目当ての犯行という見方だけでなく、隠し金を奪うのが目的だったのではないかとの疑いが出てくると、捜査も別の取り組み方をしなければならない。隠し金の存在、さらには金庫からそれを頻繁に移動させていた事実を知る人物全員が重要参考人として捜査線上に浮上することになります」

 面白いといっては故人になんだが、面白くなってきた。

 桂歌丸が亡くなった。享年81。病の宝庫のような人だった。文春によれば、十数年前に肺気腫を患い、もともとメニエール病や腰痛もあり、入退院を繰り返してきた。

 晩年は車いすで移動し、高座に上がっても鼻から酸素吸入チューブをつけたままだった。

 落語家としても不遇の時代が長かった。同時代には立川談志、古今亭志ん朝、三遊亭圓楽などがいて、線の細い歌丸は、その連中の陰に隠れてしまっていた。

 だが、「落語家は死ぬ時がゴールだから」といっていたという。日本テレビの『笑点』の司会になり、独特のとぼけた味が芸になり、病を自らネタにすることで、晩年は歌丸を見に行く客が殺到した。

 生前、こう口にしていたそうだ。

「生きている間は苦しい思いをしろ、目をつぶったときに楽になるから」

 名人上手ではないが、いい落語家さんであった。今晩は歌丸の落語を聞いて寝ようか。

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