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明石家さんまの「テレ東」だけじゃない! ダウンタウン、伊集院光……芸能人“逆出禁”の歴史

明石家さんま

 明石家さんまがテレビ東京に34年ぶりに出演し、話題となっている。人気番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』の7月14日放送分にゲスト出演する。さんまは、テレ東を30年以上にわたって“逆出禁”にしてきた。

 さんまは、1981年の東京進出直後に同局の『サタデーナイトショー』の司会を務めた。お色気番組だったが、深夜帯にもかかわらず13%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を超える高視聴率を記録する。

 しかし、「最高視聴率番組がお色気番組なのは体裁が悪い」として、局上層部の“鶴の一声”により打ち切りとなってしまった。この強引なやり方に不満を持ったさんまは、以降、テレ東から距離を置いてきた。タレントから出演NGを通達する“逆出禁”例は、ほかにもある。

「ダウンタウンは『リンカーン』『水曜日のダウンタウン』を始めるまで、長らくTBSのプライムタイムへの出演を行っていませんでした。これは1992年から93年にかけて放送された『生生生生ダウンタウン』のスタッフが『学校の放送部レベル』だったことに、松本人志が腹を立てたためといわれていますね。この番組は今田耕司、東野幸治、木村祐一、山崎邦正(現・月亭方正)と軌保博光からなるTEAM-0など、ダウンタウンファミリーが勢ぞろいした番組で注目も集まっていましたが、リニューアルを繰り返すなど迷走を続け、わずか1年で打ち切りに。その後、ダウンタウンはTBSの深夜帯では番組を持つものの、プライムタイムへの出演は行っていませんでした」(放送作家)

 さらに、テレビばかりではなく、ラジオにおいても同様の例が存在する。

「さんまも長らく出演していなかったニッポン放送では、伊集院光が出入り禁止状態でした。伊集院はもともとはニッポン放送のオーディション番組で『謎のオペラ歌手』として見いだされ『オールナイトニッポン』『伊集院光のOh!デカナイト』といったレギュラー番組を持ち、同局の看板パーソナリティ的な存在でした。しかし、スタッフとの確執から95年の4月に『Oh!デカ』が終了。5カ月後の同年10月にTBSラジオで『伊集院光 深夜の馬鹿力』を始め、放送初回でニッポン放送との決別を表明します。事実上の“逆出禁”宣言ですね。そのため97年にニッポン放送が有楽町からお台場へ移転するイベントにも呼ばれないなど、長らく絶縁状態が続いていましたが、近年はいくつかの番組にゲスト出演を果たしています」(同)

 社会において、一度信頼を失ってしまうと、回復するのは難しい。それは放送業界においても同じようだ。

(文=平田宏利)

最終更新:2018/07/07 10:00
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