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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 深夜版人気番組がパンチありすぎ

“洗脳”された風俗嬢と、彼女を救った客……深夜版『家、ついて行ってイイですか?』がパンチありすぎ!

 正直、矛盾を感じなくはない構図。風俗の嬢と客という立場で出会い、客が「こんな仕事はやめろ!」と訴えている。彼女の境遇はよほど目に余ったのだろう。

「(夫から)『この仕事をしていて本当に楽しい?』って言われました。別に、自分が好きでこの仕事をやってるわけじゃないから……」(妻)

 好きでやってるわけじゃないのに、やっている。要するに、「洗脳」が最大の障壁だった。

妻「(辞めようと思っても)なかなか辞められないです」

男性「そりゃそうですよ。結局、スカウトがいて、スカウトが“うち”の(妻のこと)を店に落とし、“うち”のが仕事したことによって跳ね返ってくるシステムなんで。やっぱり、ガンガンガンガン働かせたいわけですよ」

 話しているうち、男性の語気は荒くなっていった。

「いろんなのを相手にして、病んでいくのは“うち”のなわけで。すぐに足を洗わせなきゃいけないって、人としては思うわけですよ。気持ちがあればね」(男性)

「いろんなの」の内に、当初は自分も含まれていた。でも、いつしか彼女に対する「気持ち」が芽生えた。この「気持ち」が過干渉ではなく、本当に救いの手になったのは奇跡だ。

 ふと横を見ると、妻が泣きそうになっている。風俗に落とされ、洗脳されたのにはひとつの理由があった。

「おじいちゃんが死んじゃったんですよ。それから……自分の居場所がなくなっちゃって。で、そういうサイトで知り合った人に『いい仕事があるよ』って言われて、そこを紹介してもらって。朝の10時くらいから夜の8時まで」(妻)

 料理を教えてくれたおじいちゃんが亡くなり、心が弱った。その時、魔の手が忍び寄ってきた。相手からすれば、すべてが容易かったはずだ。

「その時は(日給が)3万円とか。たぶん、安いお店だったからそれぐらいしか稼げなかった」(妻)

 本当にそうなのだろうか。搾取されていたのではないか?

 市井の人の日常を切り取るのが、この番組のコンセプト。こんな過去を持つ人も、市井には確実に存在するということだ。

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