眞子さま結婚延期問題に風雲急! 小室圭さんの“海外勤務”は事実上の「破談傷心旅行」か
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
さて、何度読んでもわからない記事というものが時々ある。今週、新潮と文春で取り上げている「弟を自殺したと見せかけて殺した姉の偽装殺人事件」がそれである。
今年3月に、大阪・堺市の住宅で、建設会社社長の足立聖光さん(40)がトイレで死亡しているのが見つかった。
密閉して練炭を燃やし、遺書もあったため、当初は自殺とみられていたが、聖光さんの妻と会社の番頭が、姉の朱美が怪しいと強く主張し、捜査が始まったという。
そこで遺書のいい回しがおかしい、遺体から睡眠薬が検出されたが、それは朱美が使っていた薬と同じ、トイレはボンドで目張りされていたが、別室からボンドのチューブが見つかったなど不審な点があり、朱美が容疑者として浮かび上がった。6月20日に「自殺偽装」で朱美は逮捕されるのである。
家族関係が複雑なようだ。父母が創業した会社があり、弟はここで研鑽を積み、独立して成功していた。姉の朱美は会社を継いでいたが、経営状態はよくなかったらしい。
その父親は過度の低血糖状態で倒れて意識が戻らないままだというが、これも朱美が関与しているのではないかと疑われているようだ。聖光さんが死んで1カ月が過ぎようとした頃、彼の妻と番頭との仲を中傷するビラがまかれる。聖光さんのガレージのクルマや自転車に赤い塗料が塗られていた。
朱美は美人で中学校の頃はマドンナといわれていたが、スポーツも勉強もできたという。
だが、朱美のPCからは、聖光さんの遺書のデータが見つかり、自分の犯行をカモフラージュするためか、朱美日記なるものを自筆で書き、息子に託していたそうだ。
この事件の不可思議なところは、捜査関係者もいっているように、動機の解明はお手上げなことである。なぜこんなに綿密に弟を偽装殺人し、父親が倒れたのも朱美がやったとすれば、何が目的だったのか。
受け継いだ父親の会社は経営が思わしくないが、さりとて、弟を殺しても、彼の会社が自分のものになるわけではないようだ。朱美は黙秘を続け、弁護士には「私やっていない」と訴えているそうだ。
ところで、早稲田大学の渡部直己教授がセクハラで辞任したという記事が朝日新聞(6月28日付)に出た。
「文芸評論家として知られる早稲田大学文学学術院の渡部直己(わたなべなおみ)教授(66)から、セクハラやパワハラ被害を受けたとして、元大学院生の女性(27)が早大側に被害を申し立てたことが分かった。早大は調査委員会を設置し、『事実確認を踏まえ、厳正に対処する』としている。渡部氏は辞表を提出した。
申立書によると、女性は2016年4月に現代文芸コースに入学。昨年4月、指導教員だった渡部氏から指導の名目で呼び出され、大学近くの店に2人での食事に連れ出された。その席で『俺の女にしてやる』などと言われた。それ以外の場面でも、足元をじろじろ見られ、頭や肩を触られるなどしたという」
これはプレジデントオンラインのスクープで、連載でこの問題を追及している。他のメディアの記事を掲載するときは、少なくとも最初に報じたところを明記するのがジャーナリズムのイロハである。
こんなセクハラ事例はどこの大学でもあるはずだ。これから象牙の塔のセクハラ問題が噴出する気がする。
ノンフィクションにとって、うれしいニュース。集英社がノンフィクション編集部を新設したそうだ。マンガで儲けたカネを儲からないノンフィクションに還元する。期待したい。
お次は新潮の雅子妃についての記事。6月9日に結婚25周年を迎えた皇太子夫妻だが、その直後から、雅子妃が腰に痛みを感じるようになり、どうやらそれはぎっくり腰だというのである。
そこから新潮は、ぎっくり腰は生活のリズムが不規則になると出やすいと話を振り、雅子妃の「昼夜逆転」のライフスタイルが関係しているのではないかと心配しているフリをする。
現在でも「お出ましのない日」には、お昼前に起きて、午前11時ごろ朝食。したがって昼ご飯は夕刻を過ぎるから、皇太子や愛子さんの夕食時間と重なることもあるという。
そうだったら一緒に夕ご飯を食べればいいだけだと思うのだが、そこには触れていない。
夕食は深夜1時ごろになることもあるそうだ。ストレスや不規則な生活、深夜の過食が、ぎっくり腰の要因を十分に満たしているではないかというのである。
確かにそうした深夜型では、公務に差しさわりがあるだろうが、彼女ももう50を超えたのだから、そうしたことを含めて自分で考え、行動するはずだ。他人がとやかくいう話ではない。
紀州のドン・ファンの怪死事件で、女性を紹介してくれる高級クラブが注目を浴びているが、現代が、いくら払えば、どんな女性を紹介してくれるのかを調べている。
高級になると登録するためには審査があるそうだ。申し込みをするメールを送ると、ホテルで若い男に面接されるという。
クラブ側は、1回目のデートを仲介するが、デート後にSEXをするかどうかは、お互いが話して決めろというのである。
ノーマル、ゴールド、プラチナ、ブラックと分かれていて、男の入会金は下から3万円、5万円、10万円、30万円だという。
希望のコースを選び、年齢、職業、年収、自分のプロフィールなどを書いて提出し、通過すると専用のウェブサイトのURLが送られてくる。
ここに掲載されている女性一覧の中から選んでデートのオファーをするそうだ。クラブの紹介料は3万円から15万円程度。
女性と会ってお茶を飲んだだけでも、交通費として5,000円から1万円を払う。ホテルへ行けば、ブラックコースだと15万円程度を相手に払う。
金額によっては、トップモデルや美人アスリートも紹介してくれるという。紀州のドン・ファンはカネに糸目をつけなかったから、そうした特上の女性たちを紹介してもらったのであろう。
やはり相当なカネが自由にならないと難しいようだ。1回3万円の鶯谷のソープで我慢するしかないようだ、私は。
新潮が連続追及している「食べてはいけない国産食品」特集に文春が噛みついた。
「新潮さんのロジックの不備を指摘するべきです。不慣れな人たちが記事を編集しているから粗はいっぱいある。消費者の不安を煽っていますよ」
こう冒頭で語っているのは、何のことはない、新潮に何度もコメントを寄せ、添加物や化学調味料の危険性を指摘している加工食品ジャーナリストの中戸川貢なのだ。
また、内閣府の食品安全委員会は5月17日、新潮の記事に対して「(新潮が=筆者注)引用したのは評価書のごく一部で、結論部分を引用していないため結果として正しくありませんでした」という記事を、公式フェイスブックとブログにアップしたという。
たとえば、ハムやソーセージなどの加工肉に用いられる亜硝酸Naとソルビン酸、リン酸塩の「相乗毒性」については、先の食品安全委の「食品健康影響評価書」を根拠としているが、これはこの3つを混ぜて、90℃で1時間湯せんしたという特別な条件下での実験で、体内で90℃に達することはあり得ないという。
過剰に摂取すると成人病や腎臓疾患を引き起こすと書いているリン酸塩だが、一日の耐用上限に達するためには、小さなソーセージを67本、一般的なハムなら51枚食べなければ達しないそうだ。
よって文春は、新潮が主張する危険な食品には「エビデンス」がないものが少なくないと批判している。
私はそうは思わない。もちろんいかがわしい加工食品のオーソリティーなどと名乗って不安を煽るだけの人間もいるが、レトルト食品やインスタントラーメン、長期保存ができる加工食品などが、身体にいいわけはない。
食べないに越したことはないが、“安い、簡単”に負けてしまうこともあるのが人間である。こうしたやや行き過ぎた警鐘も、われわれに「こうしたモノの安全というのは保障されていないのだ」ということを思い起こさせてくれるという意味では、やる意義があると思う。
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