伊調馨よ、RIZINに「出てこいや!」 高田延彦が女子レスリング選手の総合転向を画策中
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元プロレスラーの高田延彦が、レスリング女子五輪4連覇の伊調馨に総合格闘技転向を持ち掛けるのではないかという話が、格闘技界でささやかれている。高田は総合格闘技団体「RIZIN」の統括本部長を務めているが、ある格闘技ライターによると、「以前から大物アマ選手の獲得に奔走している」というのだ。
「2015年にRIZINを立ち上げたとき、放送を決めたフジテレビ側の関係者が最も強く求めていたのが『有名人の試合出場』だったんです。RIZINは、かつてPRIDEを運営していた榊原(信行)さんと高田さんが中心となって始めたものですが、PRIDE時代に元オリンピック選手やプロレスラー、タレントの金子賢ら話題性のある人たちをたくさん起用してきたので、同じような路線が求められたんです。ただ、格闘技ブームがあった頃のような資金力がなく、タレントの起用はことごとく失敗。そこでPRIDE時代に協力関係にあった日本レスリング協会と連携して、山本美憂や村田夏南子といった女子レスリング選手のプロ転向を実現してきたんです。ただ、高視聴率につながるような大物ではないので、水面下で狙っていたのが吉田沙保里と伊調馨なんですよ」(同)
事実、榊原氏は立ち上げ時の会見で「オリンピックが終われば、吉田選手、伊調選手にも、ぜひ参戦していただきたい」と、リオ五輪出場前の2人に参戦を呼びかけていた。
高田は先日のネット番組で、世間を騒がせている伊調のパワハラ問題について、日本レスリング協会の強化本部長を辞任した栄和人氏を強く批判。栄氏の謝罪会見に「謝罪の意思が本当にあったのか。会見の言葉はポーズだったのではないか」と言い放った。
さらには栄氏を擁護していたことで知られる至学館大学の谷岡郁子学長にも「不可解の塊。『伊調さんは本当に選手なんですか』なんてセリフ。その舌の根も乾かぬうちに『選手ファースト』なんて言ってる」と苦言を呈していた。実はこれも「伊調獲得の下心では?」とライターは話す。
「高田さんはこの2人を批判しても、レスリング協会については絶対に悪く言わなかった。それは協会のトップ、福田富昭会長に背を向けられないからです。福田会長はアマ選手のプロ転向に大賛成の人で、金銭的にもやり取りがあったといわれるぐらい親密です。ただ、そんな関係をよく思わない勢力もいて、そのひとりが栄さんでもありました。プロ行きに難色を示す栄さんをここぞとばかりに攻撃するのは、それこそ高田さんの意図がミエミエです」(同)
今回の問題でレスリング界の人間関係の悪化が表面化したことで伊調は、東京五輪を目指して復帰したくてもしにくい状況になっている。もし、そこに見切りをつけてプロ転向となれば、かなりの注目を浴びることになるだろう。
「もし実現したら、プロ転向時にスポンサー契約も併せて3億円が動いたといわれるボクシング金メダリストの村田諒太をはるかに超えるビッグな契約になるでしょうね」とライター。
RIZINは少し前に、ALSOKを退社してフリーとなった吉田沙保里の獲得にも色気を見せ、リオ五輪出場前の壮行会を後援するなどしていた。
「ただ、吉田は総合格闘技に興味がなく、交渉は進まなかったんです。決まれば昨年末の目玉になる計画だったんですけどね。そうなると伊調へのオファーに躍起になるでしょう。皮肉にも一連のトラブルのおかげで女子レスリングの顔になってますから、高田さんもこれから伊調の行く先々に顔を出してはプロ転向の誘いを持ち掛けるのでは」(同)
選手を操る大人たちの思惑は、アマもプロも大差ないという感じだが……。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)
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