中国農村で生水を飲んで育った中年女性、乳房から30cmの寄生虫が摘出される
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中国ではたびたび、体内から驚くほどのサイズに成長した寄生虫が摘出される事件が起きているが、今度は乳房だ。
「南方都市報」(6月19日付)によると、湖北省の農村に住む女性・王さん(53)は、3年前から右の脇の下あたりにシコリがあるのを感じていた。シコリは時々なくなることもあったが、次第に乳房へと移ってきたのだという。
乳房の皮膚が赤く腫れ上がり、痛みやかゆみもひどくなってきたことから、病院で除去するために手術を受けたところ、切開部から現れたのは、なんと3匹の寄生虫! 1匹は15cmほどの長さで、もう2匹は30cmもあったという。
取り出された寄生虫はマンソン裂頭条虫の幼虫で、人や動物の皮膚や腹腔、筋肉内に寄生し、人の場合は皮膚の下でコブを作るとされている。
それにしても、いったいどうやって乳房の中に、こんな寄生虫が入り込んだのか? 王さんは小さいころから生水を飲むのが好きで、その習慣は大人になっても変わらず、喉が渇いたら桶にくんでおいた生水を飲んでいたという。
中国では水道の水をそのまま飲むのは病気の原因になることから、都市部においても普通は湯冷ましを飲むか、ペットボトルの水を飲む。ところが王さんは家族に何度も止められたにもかかわらず、子どものころから生水を飲む習慣をやめなかった。
このマンソン裂頭条虫、寄生されても通常は大きな問題は起こらないが、場合によっては内臓や脳内に入り込んだりすることもあり、失明や命の危険もあるとされている。
筆者は上海の古いアパートに住んでいた時、水道の蛇口から小さなミミズのような生き物が出てきたのを見て、しばらくシャワーでさえ浴びるのが怖くなったことがある。中国で生水を飲むのは厳禁である。
(文=佐久間賢三)
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