トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > スポーツ  > 全日一筋40年・渕正信がグルメ番組に

プロレスファン必見! 全日一筋40年・渕正信の“グルメ番組”を君は見たか?

BS-TBS「バイタルTV」番組サイトより

 俳優の松重豊が1人で食事を楽しむドキュメンタリータッチのドラマ『孤独のグルメ』シリーズ(テレビ東京系)の成功以来、“おっさんが食事をするだけのグルメ番組”がジワジワと増えつつある中、BS-TBSが、全日本プロレスの渕正信をグルメ番組のレポーターに抜擢。プロレスファンも唸る人選と、渕の朴訥なレポートぶりが話題となっている。

 渕が出演しているのは、BS-TBSでこれまで不定期で数回放送された『渕正信の幸せ昭和食堂』という番組。その内容は、街中に静かに佇みながら懐かしの味を守り続け、地元住民に愛される食堂を渕が訪ね、その味に舌鼓を打ちつつ、味の秘密や店主の横顔に迫るもの。30年来のプロレスファンだというテレビ情報誌記者が語る。

「仕事柄、テレビ欄はくまなくチェックしますが、『渕正信』と書いてあるのを見て、我が目を疑いました。かつてはプロレスラーがバラエティ番組に出ることは稀でしたが、近年、真壁刀義、獣神サンダー・ライガーらはバラエティ番組の常連ですし、天龍源一郎、長州力、蝶野正洋などもしばしばバラエティで見かけます。だから、レスラーが冠番組を持つことは驚きません。しかし渕となれば話が別です。確かに渕はレスラー歴が40年以上あり、『全日本プロレス』という看板を守ってきた名選手ですが、そもそもリングでもメインを張るレスラーではありませんし、華があるタイプでもない職人タイプの選手です。しかし実際に番組を見ると、オーラこそまったくないものの、朴訥そのもののレポートぶりに好感を持ちました」

 こういった感想を抱いたのは記者だけでなく、Twitterには、

「渕さんの幸せ昭和食堂ほっこりと見てるー 鰻とビールいいなぁ…」
「レスラーなのに渕の人柄が前面に出た良い番組」
「“渕正信の幸せ昭和食堂”は世界の車窓からみたいに平日の帯番組でやるべき」

 といった声が寄せられている。しかしこういった渋すぎる人選は、どのようにして生まれたのか? テレビ制作関係者が語る。

「ある時期まで、旅・グルメ番組といえば、一昔前に売れた俳優や歌手と、お笑いタレントやグラビアアイドルを組み合わせるのが定番でしたが、それに風穴を開けたのが、BS-TBSの『吉田類の酒場放浪記』です。『酒場放浪記』は、知名度ゼロの“ただのおっさん”酒場ライター・吉田類が、居酒屋で飲む様子をそのまま流す番組ですが、放送はまもなく15年目に入り、DVDも10巻発売される大人気番組となっています。さらに、太川陽介と蛭子能収の『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』の成功も、関係者に衝撃を与えました。旅番組やグルメ番組には、ある程度の固定ファンがいますから、それを取り込めれば良しというのが従来の番組作りでしたが、太川&蛭子のバス旅は最高で15%以上視聴率を取り、DVDにもなりました。それ以来、『誰でもいいんだ』という感覚が生まれたのは事実です。渕の場合も、レスラーと昭和食堂というギャップが良い上、体格の良いレスラーがモリモリと食事をたいらげるのは、絵面としても映えます。長州や藤波がバラエティやCMに出る時代ですから、渕が当たっても不思議ではないですよ」

 近年のプロレス界は、棚橋弘至やオカダカズチカら、ルックスの良い選手が女性ファンの人気を集めているが、“THE・昭和レスラー”渕のブレークもあるかもしれない。

最終更新:2018/06/21 17:00
ページ上部へ戻る

配給映画