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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 【韓国珍スポ】済州ラブランド
傍観ライター・清水2000の「韓国珍スポ探訪記」VOL.23

韓国のハワイを代表する、風情あふれるエロスポット「済州ラブランド」

「コシギパン(あれパン)」。血管と乳輪が無駄にリアル

 生気のない目をしたおばちゃんたちが卑猥なものを黙々と焼いている様子に心を打たれた私は、迷わずそれを購入、店内の席に座り食べることにした。中は練乳だろうと期待したら、白あんだ。「名物にうまいものなし」と言うが、味にメリハリがなくボリュームだけは満点のお菓子に、食べ物を大事にすることで有名な私もギブアップ。申し訳なく思いつつも、ゴミ箱にそっと捨てた。

 ふと隣の席を見ると、彼氏と一緒に来ていた韓国人女子が、細長いお菓子の先っちょを口にくわえながら自撮りしているではないか。インスタにでもアップするのだろうか? 彼女もやはり一口だけかじって、残りは捨てていた。

売店の前にあったトイレ。キース・ヘリング調の、うんこをおなかに抱えた人たちが、空飛ぶうんこを崇めて歓喜のダンス。詩的である

 そうこうしているうちに日も暮れ始め、雪の勢いもいよいよ増してきた。済州島にハワイを期待し薄着で来てしまった私は、シャレにならないほど体が冷えきってしまい出口へと急ぐが、公園はイラッとするほど広く、なかなかたどり着けない。

これぞ自然と調和する芸術作品。全然目に入らない
差そうよ、傘

 

 しかしそんな状況にもかかわらず、私以外の観光客たちは、傘も差さず像の前で写真を撮り合うなど、アグレッシブにラブランドを楽しんでいる。なんだこの状況?

 韓国のハワイとは気候のことではなく、心の在り方なのだろう。どうにか外に出て、タクシーを呼ぼうとするも「雪が降っているから」という理由で配車拒否され、いつ来るかわからない市バスをブルブル震えながら待ちつつ、そんなことを思った。

(文・写真=清水2000)

●済州ラブランド

住所 済州市1100路2894-72(蓮洞680-26)

営業時間 9:00~24:00

入場料 1万2,000ウォン

サイト http://www.jejuloveland.com

 

最終更新:2018/06/27 21:00
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