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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 夏にピッタリな「冷やしかつ丼」
ホントにうまいのか? 珍級グルメハンター第88回

今年も来たぞ、この季節が! ♪冷やしかつ丼~始めましたぁ~

パッと見、普通のかつ丼に見えるが、よく見ると丼には氷が浮かんで……。

 毎年6月になるとやってくるもの。それは、梅雨空と冷麺の季節。ラーメン屋の軒先に、「冷し中華始めました~」なんて暖簾が揺れてるのを見ると、やがて訪れる圧力のある“夏”を感じてしまうんですなぁ。

 そして、今年もやってきたのが、この冷めたい珍級グルメなのでした。

 どど~ん! 冷やしかつ丼。

「ええ~っ、冷たいかつ丼なんて、うまいわけないですや~ん!」

 しかも、カレー味です。

 冷たいかつ丼も冷たいカレーライスも、旧式日本人にとっては未知の味だが、この味を知ったら、もはや新ニッポン人と称して構わない。

 そう、初体験の味なのだ!!

 山形の郷土食として有名な冷やしラーメンのように、だし汁には氷が浮かんでいる。そこに半身を浸かっているのは、サックサクに揚げられたロースカツである。

 それを背後で見守るのは、トマトにオクラ、ナス、かぼちゃという、チーム夏野菜。見た目も、「トンカツなのに涼しそう!」と思わずにはいられない佇まいではないか!

 冷たいトンカツとはいかなる? と、つまみあげてひと口頬張ってみると……

“サクッ、サックサじゅわぁ~~……”

 今まで冷水浴していたとは思えないサックサクの衣の食感と、まだ温かい豚肉から湧き出る豚油の風味と柔らかさが、口の中に広がってくるのだ。

「マァジで? なんでこんなにサックサク?」

 カレー味のだし汁を吸っているにもかかわらず、不思議な食感に驚くに違いない。

 そして、肝心のだし汁はというと、カレー風味ではあるが、もちろんカレーライスのような油はなく、スパイシーな和風だしという感じだ。

 だが、けっこう辛い!

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