『あなたには帰る家がある』玉木宏が木村多江に終止符をつけるも、中谷美紀&ユースケ関係強化で意外な展開に!?
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中谷美紀主演のドラマ『あなたには帰る家がある』(TBS系)の第9話が6月8日に放送され、平均視聴率は8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.5ポイントアップしました。
視聴率が苦戦しているわりに、ネットでは評判の同ドラマ。今回は4者会談という波乱の内容に、放送前から話題となっていたようです。それでは、まずはあらすじから振り返っていきましょう。
(これまでのレビューはこちらから)
■今度は真弓と太郎がいい雰囲気に!?
マンションに残された秀明(玉木宏)の荷物を届けに秀明が住むアパートに届けに行った真弓(中谷美紀)は玄関前で秀明とばったり会うも、部屋から綾子(木村多江)が現れ、驚く。2人が一緒に住んでいると誤解して怒りを覚えるものの、平静を装いつつその場を後にする。真弓の誤解を解こうと必死になる秀明だが、なかなか誤解は解けず……。
秀明と綾子との関係を誤解したまま激怒し続ける真弓。そんな真弓に同僚の由紀は「新しい彼氏を見つければいい」とアドバイスする。最初は嫌がっていた真弓だが、職場の男性たちから食事に誘われるなどの“モテキ”が到来し、満更でもなくなる。
一方、秀明は会社帰りの真弓を待ち伏せ。綾子との関係を説明しようとするも、「今、気になる人がいるから」と言い残し、真弓は去っていってしまう。その言葉にショックを受ける秀明は、急ぐ真弓のあとをこっそりとつけたところ、綾子の夫・太郎(ユースケ・サンタマリア)と会っているところを目撃。2人が親密な仲なのかと思い込み、動揺してしまう。
そんな中、真弓は42歳の誕生日を迎える。その日は真弓の後輩・圭介(駿河太郎)が経営するカレーショップ「こまち」の10周年パーティーもあり、真弓と秀明も参加する。すると、そこへ綾子と太郎も来てしまい、パーディが修羅場と化してしまう。
そして、なぜか4人そろっての話し合いがもたれることに。綾子は「秀明さんとお付き合いしてもいいわよね?」と真弓に問うが、あまりにも唐突な質問に、真弓は激怒。「お好きにどうぞ」と答え、その場から立ち去る。秀明もすぐに真弓のあとを追い、怒る真弓に「綾子とは何もない」と説明。やっと誤解が解け2人は和解する。しかし、そこへ再び茄子田夫婦が現れ、綾子は「実母が危篤で栃木の病院まで送っていってほしい」と秀明に懇願。最初は拒否する秀明だったが、真弓に「行ってあげたら」と諭され、仕方なく車で送っていくことになる。
病院に着いたものの、母親の死に目に会えず、悲しみに暮れる綾子。秀明になぐさめてほしいと懇願するが、秀明は「今あなたを見ても何の情もわかない」と拒否する。
一方、真弓は太郎を誘い自分の誕生日のために事前予約していたレストランに行くことに。食事の最中、太郎から「どうしたら綾子は戻ってくるのか」と相談され、「綾子のことは忘れて前を向いて生きた方がよい」と答える真弓。少しずつ距離が縮まっていく2人を秀明はそっと影から覗き動揺するのだった、というのが今回の内容でした。
■自己中を通り越して非常識レベルの「綾子事変」
今回の見せ場といえば、なんと言ってもカレーショップこまちの10周年パーティーをぶち壊す、真弓、秀明、綾子、太郎による会談シーンです。
ここでも恒例の「綾子事変」が起こるのですが、それが非常識過ぎる。呼んでもいないのにカレーショップの10周年パーティーに参加し、大量の手作りサラダとデザートを差し入れ。普通に考えて、飲食店に手作りの料理を差し入れするのは非常識です。もう承認欲求が強過ぎて涙が出てくるし、「お前の取り柄は料理しかないのかよ!」と突っ込みたくなるレベル。
それに、4人での会談もほぼ綾子の独壇場。真弓に「秀明さんとお付き合いしてもいいわよね?」としつこく問いただし、その姿はまるで『朝まで生テレビ』(テレビ朝日系)で政治家を問い詰める田原総一朗のよう。さすがにこれには視聴者から失笑の声が漏れていました。
また、このシーンの演出がとても面白いのも良かったポイント。普通であれば修羅場シーンとなるところを、飲み物をもらえなかった秀明のエアー乾杯や、店に集まった脇役たちの顔どアップと心の声を取り入れるなどし、他のシーンに比べてコミカルにしていることで、他の不倫ドラマとはひと味違ったスリル感を味わえて良かったです。
■“追われる側”から“追う側”になった秀明
これまで、同ドラマでは妻たちに焦点が当たっていましたが、今回は“夫たちの変化”する部分が目立っていたような印象が。そのため、ここでそれについて書いていこうと思います。
8話で娘の麗奈のおかげで真弓と少しだけ和解できた秀明ですが、綾子の企みのせいで、再びつらい目に……。その上、4者会談のときにはっきりと「綾子はストーカーだ!」と言えばいいのに、ただたた怯えるだけで、一言も発しないとオロオロするばかり。
ただ今回、秀明もさすがにもう振り回されたくないと、綾子にはっきりと「今思っている人はあなたじゃない」と言い、ついに「流される態度」を改めることに成功します。ただ、時すでに遅し。真弓は太郎と仲良くなってしまったため、秀明は真弓に気持ちを伝えられないまま今回は終了。
残り2話でこの改心が真弓との関係修復にうまく働けばいいのですが、原作とは違っているためどうなるのか先が読めない! どんな最後を迎えるのか、期待したいところです。
■いい人になりつつある太郎にファン急増!?
一方で、とことん綾子に嫌われているモラハラ夫の太郎も、7話ぐらいから少しずつよい部分を見せており、「そこまで嫌わなくても……」という同情の声が上がっています。
7話では、綾子の作ったご飯にケチをつける太郎の母親に、「そんなことを言うな! 普通にうまいぞ!」と言ってかばったり、今回は真弓に対しても心を開き、綾子がどうしたら戻ってくるのか相談したり、真弓が誕生日だったことを知り、軽やかにバースデーソングを歌ってあげるなど(このとき、素のユースケ・サンタマリアに戻り、『「ぷっ」すま』感が出ていて、笑ってしまいましたが)、そんなに悪い人とは思えない。
ネットでも「太郎はそこまで悪い人間ではないかも!?」といった声が上がっており、「いい男に見えてきた」と、人気も出てきているようです。
残り2話で発覚する綾子の秘密がわかれば、もっと太郎の人の良さがわかってもらえると思うのですが……。ちなみに原作では最後まで嫌な夫として描かれており「少しかわいそうだった」と原作ファンからも言われている太郎。ドラマ版では、最後どんな感じに描かれるのか、こちらもすごく楽しみです。
以上、9話のレビューでした。
次回は“太郎と真弓が急接近!?”と、またまたひと波乱がありそう。そして、綾子は現実をきちんと受け入れるのか? 期待して放送を待ちましょう!
(どらまっ子KOROちゃん)
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