暴言連発で『二度目の人生を異世界で』アニメ化を吹き飛ばした原作者・まいん氏の意外な素顔
#アニメ #炎上 #ライトノベル
10月から放送予定だったアニメ『二度目の人生を異世界で』に出演予定だった声優4人が突然の降板を発表した騒動。直後に同アニメの製作委員会はアニメ化の中止を公式サイトで発表した。
降板したのは主人公を務める予定だった増田俊樹ほか、主要キャストの中島愛、安野希世乃、山下七海で、それぞれ理由は明かしていないが、原作者のまいん氏がツイッターで韓国人や同性愛者ら多数の人々を中傷していたことが問題視されたと見られている。
まいん氏はTwitterで「多くの方に非常に不快な思いをさせてしまう、不適切な表現がありましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪し、近日にもアカウントを削除するとしたが、その発言はあまりにひどかった。
「日本最大の不幸は、姦国という世界最悪の動物が住んでいることだと思う」
過去の投稿では、中国を「虫国」、韓国を「姦国」と表記し、両国民を「猿」と呼ぶなど、いわゆるヘイトスピーチを繰り返していた。これはおそらく政治ニュースに関心が高いことから、外交問題で対立の多い中国と韓国に対する敵意を募らせるうち、国や国民自体を過剰に敵視するようになったものと思われる。韓国や中国に実際に足を運んで、具体的に何が問題だったかを書くようなことはなく、ひたすらニュース記事の感想として批判を繰り返していただけに見えたからだ。その矛先は与野党を問わず政治家に対しての罵声も多かった。ただ、他者への「バカ」、「アホ」呼ばわりする幼稚な投稿は、ジャンルを問わず日常茶飯事だった。
群馬・桐生市市議の暴言には「しょうがないよな、だってグンマーだもん」と群馬全体を、長時間ゲームで学力が落ちる調査結果を発表したプロジェクトには「そもそも、仙台市と東北大自体がバカの集まりだからなぁ」と市と大学を中傷した。
さらに松本人志が漫画についての持論を述べた話には「近頃色々勘違いし始めたバカ芸人。お前は黙って面白くないどつきあいを相方と続けてろ」と噛みつくなど、芸能人への「バカ」呼ばわりはしょっちゅうだった。
「はるな愛気持ちわりぃ・・・バカはクイズ番組にでるべきじゃない」
「ニュース番組にAKB系を出すなとつくづく思う。というかバカをひけらかす以上の意味があるのか、あのバカ連隊は?」
「水沢アリーみたいのがテレビに出れるようになるから、手の施しようのないバカが世に放たれるんではないかと思う。」
「山田親太朗って、深刻なバカなのか…もしあれがキャラでなく素なら、通常生活すら困難なレベルのバカにしか見えないんだが」
また、「私の中では、バカは死んだら直るレベルだけど、阿呆は死んでも直らないレベル」とし、バカの上を行く「阿呆」としては、TBSや政治家の小沢一郎や土屋正忠、都知事時代の猪瀬直樹を指していた。その一方、「二億も印税もらって、使い果たしましたーって、救いようのない阿呆だよね」と自ら言って読者から「先生すごい」と言われたこともあった。
中止になった作品は、小説投稿サイト「小説家になろう」で2億近いアクセスになる人気から、書籍化、漫画化となってベストセラーになり、5月下旬にテレビアニメ化が発表されたばかりだった。まいん氏はツイッターでの謝罪の中で「事実関係を正確に把握せず、深い考えもなく行った発言」としたが、過去には「ツイッターはバカ発見器と言われますが、ツイッターで呟くことなんてバカな事以外ないじゃない?まぁ最低限他人に迷惑をかけない範囲という前提だけど」とも開き直っていた。皮肉にも自分が蔑んでいた「バカ」に成り下がってしまったようである。
まいん氏を知るメディア関係者は「実際に会うと攻撃的ではなく、ちょっと自信のなさそうな人。“バカ売れ”したことに戸惑っている様子もあって、人から注目される存在に慣れていなかったのでは」と話しているが、もっとも問題だったのは「中国と同性愛者に向けた差別発言だった」という。
「中国はいま日本アニメ界のお得意様で、中国市場なしに成り立たないのに猿呼ばわり、これは日本の業界全体を敵に回すようなものでした。もうひとつ同性愛者への差別発言には、先に売れた同性愛者の男性作家が激怒して問題が拡散されていたんです」
わざわざ書かなくていい発言でネット炎上してしまうツイッター利用者は、世間で「バカッター」と呼ばれるが、まさにその最たる騒動だったといえる。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)
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