『クレヨンしんちゃん』2代目しんちゃんが小林由美子に決定 特徴的なしんちゃんの声をどう演じるのか注目が集まる
TVアニメ『クレヨンしんちゃん』(テレビ朝日系)の2代目野原しんのすけ役が声優の小林由美子に決まったと、6月14日に発表された。“小林しんちゃん”は、7月6日の放送から登場する。
しんちゃんの声は1992年の初回放送時から声優の矢島晶子が務めてきたが、「しんのすけの声を保ち続けることが難しくなり、キャラクターの声を作る作業に意識が集中して、役としての自然な表現がしづらくなった」との申し出があり、6月29日をもって降板することが決まっている。
2代目しんちゃんを演じるにあたり、小林は「このような大役を仰せつかり光栄と共に責任の重さを痛感する毎日です」とコメント。「矢島さんのしんちゃん魂をしっかり学び、一年でも早く皆様に慣れ親しんで頂けるしんちゃんになれるよう、日々精進していきたいと思います」と意気込みを見せている。
矢島からバトンを引き継ぐ小林由美子は『シスタープリンセス』の衛役、『デュエル・マスターズ』の切札勝舞役、『鬼灯の冷徹』のシロ役で知られる、実績・実力共に申し分ない声優。ネットには「実力派だから楽しみ」「安定感あるし期待大」「少年ボイスに定評があるし安心」と期待を寄せる声が上がっている。
だが、その一方で「やっぱりしんちゃんは矢島さんじゃないと……」「矢島さん以外は無理」と、声優変更を受け入れられない声も少なからず上がっている状態だ。
今年で26年目の『クレヨンしんちゃん』をはじめとする長寿アニメは、声優が長期に渡ってキャラクターの声を担当することがほとんどで、その声がイメージとして根付いてしまっている。そのため、声優の交代があると、後任の“声”がなかなか視聴者に受け入れられない。『サザエさん』の波平(故・永井一郎さんから茶風林に変更)、『ちびまる子ちゃん』まる子のお姉ちゃん(故・水谷優子さんから豊嶋真千子に変更)もそうだ。
2005年にメインキャストの総入れ替えを行った『ドラえもん』についても、大山のぶ代からドラえもん役を引き継いだ水田わさびが、交代当時にバッシングを受けており、水田本人もネットなどで自身に対する批判を目にしてしまったことをインタビューなどで明かしている。
矢島しんちゃんも大山ドラえもんと同じく特徴的な声であるため、新たな声が視聴者に馴染むまでに時間を要することになりそうだが、ネットでは比較的「バッシングに負けず頑張ってほしい」「小林さんならではのしんちゃんが楽しみ」といった前向きな声が多い。
小林がしんちゃんを演じるにあたって、矢島しんちゃんに寄せていくのか、小林ならではのしんちゃんを構築していくのか、その方向性も気になるところ。7月6日の放送を楽しみに待ちたい。
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