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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 『ZERO』村尾キャスターが政界転身!?

有働由美子アナ『NEWS ZERO』MC就任で“浮いた”村尾信尚キャスターが政界転身へ!?

村尾信尚オフィシャルサイトより

 日本テレビは6月6日、夜の報道番組『NEWS ZERO』のメインキャスターを、10月から元NHKアナウンサーの有働由美子にすると発表した。そこで早々に浮上しそうなのが、9月末で降板する村尾信尚(のぶたか)キャスターの政界転身だ。

 ある政治ジャーナリストによると、4年ほど前から村尾キャスターには「野党からの出馬要請が続いている」というのだ。

「村尾さんはキャスターになった当初は、毒にも薬にもならない感じのスタンスで、あまり目立てなかったですが、番組を続けるうちに安倍政権の、特に経済政策に批判的なスタンスを強めていましたからね。一番有名なのは2014年の番組内で安倍(晋三)首相にカメラを通じたインタビューをしたとき、景気回復に疑問を投げかける話を伝えたところ、安倍首相が逆ギレして『偏った意見を選んでいる』とイヤホンを外し、村尾さんを無視して勝手にしゃべった事件でした。それ以来、村尾さんには出馬要請が殺到しているんです」(同)

 このジャーナリストがつかんだ情報では、民進党が2年前の国政選挙のときに頭を下げて出馬の依頼をしていたのが、アイドルグループ・嵐の櫻井翔の父親として知られる元総務事務次官の桜井俊氏と、村尾キャスターの2人だったという。

「実現はしませんでしたけど、そのとき感触のよかったのが桜井さんより村尾さんだったとか」(同)

 村尾キャスターはもともと旧大蔵官僚で、三重県の総務局長を務めたほどの出世を果たし、02年の同県知事選に出馬するため退職した。しかし、選挙の結果は当選には遠く及ばない4人中3位で落選だった。

「あの三重県知事選は、前知事が別の後継者を辞退させようとしてまで村尾さんに継がせようとしたんです。それを受けて当時は地元選出の民主党のドン、岡田克也さんも応援する方向でまとまっていたのに、連合(民主党の支持組織である労働組合)が改革派の村尾さんを嫌って、別の候補を担いだんです。それが元松阪市長だった野呂昭彦さんで、党の応援を失った村尾さんはハシゴを外されたようなもので急失速したんですよ」(同)

 野呂氏は約47万票を集め当選したが、村尾キャスターは3位の17万票で惨敗し、その後は情報番組のコメンテーターとして名を売って、06年の番組開始時にキャスターとして抜擢された。

「村尾さんは今でもあの落選がトラウマとなって、公職への情熱は失っていた感じでしたから、もし出馬させるなら当選確実な状況を作ってみこしに担ぐぐらいでないと、腰を上げないでしょう。だって、あの三重県知事選だって、組織に担ぎ出されなければ出なかった感じでしたからね」(同)

 注目されるのは、来年の参院選あたりだろうか。前出の政治ジャーナリストは「交渉がまとまれば、東京選挙区から野党系候補として出馬するのでは」と見ている。

「キャスターとしてはあまり面白みもないけど、失言はなく、コメントも安定している人物なので、知名度を生かして手堅く票を集めると思います」(同)

 過去に出席したシンポジウムでは、資料に「知事選で落選」という経歴が省かれていたところ、自らそこに触れ「役人では世の中を変えられないと思って知事選に出ましたが、若い人が政治に関心を持ってくれない。若い人が見てくれなければ、この国はおかしな方向へいく。だから、若者をターゲットにした番組に参加した」と言っていた。

 こうしたトークはまさに政治家向きだと思われるのだが、果たして……。

(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

最終更新:2018/06/15 12:00
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