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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > ジャイアント白田を直撃!
いま話題のアノ番組でもおなじみ

あのモンスターに一体なにが……!? ジャイアント白田「体調不良説」を本人に直撃!

――でも、それくらい、あの頃にすべてを傾けたっていうことですよね、情熱のすべてを。かつての同志である、小林さんやギャル曽根さんらレジェンドたちとの交流は、まだおありですか?

白田 ありますよ! 小林くんは日本に帰ってくるたびに会いますし、医大生だった射手矢(侑大)くんは医者になってて、彼とは自宅も近いから。ただあの頃やってた仲間で、将来フードファイターで食ってこうって考えていたのは小林くんくらいだったんじゃないかなぁ。

――それぞれ将来やりたいことは違っていたんですね。

白田 フードファイターがこの先どうなるかっていうのを、いま彼ひとりが身をもって示してくれているというか。彼がいい感じになってくれたら、若い世代の子たちも先をイメージしやすくなるんじゃないかな。

――若い子たちに相談されたりしますか?

白田 ないことはないですけど、僕からアドバイスできることなんてないですよ。ただ大会が少ないっていうのは若い子たちのジレンマとしてありますよね。だからというわけじゃないけど、YouTubeなどを使ってフードファイターとしての認知を上げていくやり方を取ってるんだと思う。

――セルフプロデュースですね。

白田 そういう部分では、今の子たちのほうがずっと長けている。僕が現役の頃は、そんなこと考えたことなかったから。記録しか考えてなかった。僕は偉そうなことを言える立場じゃないですけど、記録を追い求めて「自分は世界最強のフードファイターになるんだ」っていう人と、「この業界で一番稼ぐ人間になるんだ」っていう人とでは、取るべき道は全然変わってくると思うんです。将来自分がどんなフードファイターになりたいのかっていうイメージは、もっと明確に持ったほうがいいのかもしれない。

――なるほど。

白田 漠然と「フードファイターになったら稼げそうだな~」ってふわっと思ってる人たちは確かに多くて、そうじゃないよねとは思う。もっと強く、ビジョンを持ってやったほうがいいように思いますね。

――それだけ体も酷使しますし。

白田 そうなんです。あとネットって、一度アップすると残ってしまうじゃないですか。だからそのあたりは慎重になったほうがいい気もする。

――でもやっぱり、テレビで大食いが見たいんですよ……。

白田 僕もテレビで見たいです。でも、今のテレビって、いろいろうるさいじゃないですか。だからテレビでは、もうやれないんじゃないのかなって。だったらネットの動画配信だったり、お祭りみたいなころで大会を開催したり、僕らとしては競技としての大食いを復活させたいですね。

――そのときには、白田さんだったり小林さんだったりギャル曽根さんだったり、そういうアイコン的な存在は不可欠になるんじゃないのかなと思うんです。

白田 ギャル曽根は確かに、大食いというコンテンツで成功した最たる例ですよね。ギャルみたいなメイクでよく食べるというギャップと、アスリート的な大食いとは真逆な「私これ苦手だから食べたくない」とか、試合中にメイク直したり、ギラギラしてる世界に自由奔放な子がやってきて記録を作るという。大食いの世界に風穴をあけたという意味では、ギャル曽根の功績はデカイと思うんですよ。

――なんか漫画の世界みたいなんですよね……当時の大食いって。

白田 確かに。見てる人がそういうドラマを感じてくれるような大食いの世界がまた戻ってきてくれればいいなって、僕も陰ながら応援してます。

(取材・文=西澤千央)

最終更新:2018/06/22 14:00
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