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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『花のち晴れ』“炎上”が功を奏す!?

“改変で炎上”が功を奏した『花のち晴れ』、杉咲花&キンプリ・平野紫耀の「鈍感力」が視聴者を惹き付ける!?

TBS系ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』番組サイトより

 King & Prince・平野紫耀くん演じる晴が、飯豊まりえちゃん演じる人気モデル・メグリンと急接近し、視聴者たちをヤキモキさせている火曜ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)。

 小栗旬演じる花沢類の登場で視聴率を上げた3話以降、数字はどんどん下降傾向にありましたが、なんと、5日放送の第8話はその3話と並ぶ9.6%で、前話より2.1ポイントの大幅アップ!

 ですが、正直、その理由は全くわかりません。7話から原作のマンガにはないオリジナル展開が強くなり、脚本家のTwitterには苦情が殺到するなど、不安要素が増えましたが、今話でもそれは増す一方で、見ていてイライラしかしませんでした。

 まぁ、このドラマのメインターゲットは間違いなく女性でしょうし、女の人って修羅場とか燃えちゃうし、炎上とか大好物な人が多いような気がするので(当社比)、みなさんなんだかんだ言いながらもやっぱり続きが気になっちゃうんでしょうね……。ということで、今回もあらすじから振り返っていきます。

*前回までのレビューはこちらから

■メグリンが晴の“彼女(仮)”に昇格

 嫌なことから逃げて、天馬(中川大志)に守ってもらってばっかりじゃダメだと、庶民狩りをやめた晴(平野)の姿を見て気がついた音は、「天馬くんに守られるんじゃなくて、隣で並んで歩ける人になりたい」と、桃乃園学院への転入を延期することに。

 しかし、前話で音は天馬の母・利恵(高岡早紀)に「ずっと天馬くんのそばにいたいです」としっかり誓っていますから、当然、利恵ママはお怒りです。天馬の父・一馬(テット・ワダ)と、音が婚約者にふさわしいのか見極めるため、音の母(菊池桃子)を含めた食事会の場が設けられることになりました。

 一方で、音にフラれた晴は、メグリン(飯豊)とちゃんと向き合って前に進もうと、メグリンの“彼氏(仮)”になります。“彼女(仮)”になったメグリンはもちろん、学園の株を上げるため晴とメグリンがくっつくことを望んでいた海斗(濱田龍臣)や一茶(鈴木仁)、杉丸(中田圭祐)らも2人を祝福するのでした。ただ、音と晴を応援していた愛莉(今田美桜)はものすっごく不服そうですが。

 

■鈍感&無自覚の怖さ

 ある日の放課後、天馬と映画館デートをしている音の元に、メグリンから電話が。なんでも、晴の役に立ちたいと、英徳の生徒たちのためにモデル仲間を呼んで、自らの誕生パーティーを行うそうで、学園での友達第1号の音に、その招待状を渡したいんだとか。その後、メグリンは晴とともに招待状を持って映画館にやってきました。

 そして、その流れでこれまたWデートをする流れに。前回散々だったくせに(詳しくは6話参照)、全く懲りずに『湯を沸かせないほどの冷めた愛』というどこかで聞いたような映画を4人で観たり、お店に入ってかき氷を食べたりするわけですが、笑いのツボも泣くタイミングも一緒で、楽しそうに軽口も言い合ってキャッキャしている音と晴を見るたびに、天馬とメグリンは複雑そうな顔を浮かべます。

 目の前でお互いのパートナー同士がキャッキャしているのを見せられたらたまったもんじゃありませんが、お互い「友達」として付き合っていくことにした鈍感で無自覚な音と晴は、天馬とメグリンの本心には気がつきませんし、2人とも優しいので決して責めようとはしません。見ているこっちがつらいし、キャッキャしながら楽しんでいる音と晴を見てモヤモヤしている天馬とメグリンを、画面越しに見てもどかしさを感じる……という負の連鎖が視聴者のイライラにつながっているように感じました。天馬くん、いっそのことまたヤンデレDV化してくれたら一周回って気持ちいいのに。

 

■音への好意がダダ漏れな、晴の長~い弁明

 さて、メグリンの誕生パーティーの当日、英徳に「パーティーを中止せよ」という脅迫状が届きました。天馬の両親との食事会に向かわなければならない音は仕方なくレストランへと急ぎますが、街頭に置かれた大型テレビに映ったパーティーの中継映像で、以前、英徳の校門に落書きした犯人と同じブレスレットをつけた人間が会場に紛れ込んでいるのに気がつき、英徳へダッシュ。

「神楽木! メグリン、逃げて!!」という音の声により、晴は爆弾入りケーキからメグリンを守ることができました。犯人は、C5メンバーの見事な連携プレーで無事確保され、騒然となる会場も、メグリンがサプライズ演出だと説明することで、なんとか一件落着します。

 その頃、レストランにいる天馬の両親は、時間になってもやってこない音に呆れ、食事会はすでにお開きモード。天馬がなんとかなだめていると、音、そして晴が現れました。そして、晴は「全部俺のせいです!」と遅れてしまった事情を説明&音の天馬への気持ちを代弁します。

「彼女は世界中の誰よりも馳天馬君を愛しています。

 江戸川さんはずっと心配していました。完璧な馳君に自分は釣り合わないんじゃないか、自分のせいで無理させているんじゃないかって。

 僕から見れば、もう十分馳君の気持ちに応えてるのに、まだ向き合えていないって悩んでて……。

 その末にたどりついたのが、自分らしい自分を馳君に好きになってもらいたいって、バカみたいにまっすぐな答えで。だから、今日の食事会を江戸川さんはとても大切にしていました。

 なのに……、僕が全部ぶち壊しにした。本当に江戸川さんは悪くないんです。許してやってください」

 案外チョロい一馬パパは、この晴の言葉を受け止め、「音ちゃんも素敵な友達を持ったね」と、音を許してくれた様子。しかし、天馬の表情は曇ったまま。自分が知らない音の想いと葛藤を誰よりも晴が理解していて、かつそれを音本人じゃなく、よりによって、晴の口から聞くという地獄を見せられた天馬くんの心中はいかほどでしょうか……(白目)。「今日はごめん」と切り出した音を、天馬くんは無言で抱きしめます。一切光のない、あの死んだ目で。間違いなく、ヤンデレ化の兆しです。

 晴はというと、英徳に戻り、パーティー会場で1人泣きながら野菜炒めを作っていたメグリンに謝り、「誕生日おめでとう、めぐみ」と、メグリンの念願だった“名前呼び”をプレゼントして、彼女をギュッと抱きしめるのでした。これにて8話の終了です。

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