嵐・二宮和也『ブラックペアン』視聴率16.6%と急上昇も「大人としてのクオリティが低すぎる」問題
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■お話はトホホでも面白いんだからすごい。
と、何やら退屈している風に書いていますが、こんなにトホホな筋立てでも、ちゃんと面白いのが『ブラックペアン』のすごいところで。
何しろ『水戸黄門』なら印籠を出すだけで悪者は「ははー」と首を垂れてしまいますが、『ブラックペアン』では、この印籠のくだりで熱のこもった手術シーンが登場するのです。単純にカット数だけ比較しても何十倍もあるでしょうし、BGMもリッチですし、ニノちゃまは西村晃や里見浩太朗より断然キュートです。毎回、お話がどうでもよくなるくらいスカッとさせてくれるし、手術でミスしたダメ医者たちの「ぐぬぬ」な表情も実に爽快。イヤな奴がやり込められて悔しがる一連のシークエンスは、福澤克雄監督ならではの“日曜劇場名物”といえるでしょう。これがあるから、お話がトホホでも満足感がある。余計な部分を忘れちゃって、「ブラックペアンは面白いよ」と思える。
やっかいなのが、ドラマも終盤を迎えて、余計な部分が余計じゃなくなってきたことです。序盤から小出しにしてきた「ペアンが体内に残ったX線写真」についても、そろそろ処理しなければなりません。気分爽快な手術シーンによって記憶から追い出していたこのへんのアレコレを思い出さなければならない。
どうやらこのX線写真は、佐伯教授と渡海のお父さん・渡海一郎(辻萬長)の因縁がからむ患者のもののようです。その患者は「さくら病院」というところにいるらしい。渡海はその患者を探している。見つけ出して、佐伯教授への“復讐”を果たしたいらしい。そしてその患者は、「イイヌマタツジ」という名前らしい。
クライマックスを前に、そこらへんが矢継ぎ早に説明されたわけですが、まあ、今回も手術シーンが充実してこともあって、あんまりちゃんと頭に入ってこなかったですね。「イイヌマタツジ」って、猫や犬より鳩が好きそうな名前だなと思ったくらいです。イイヌマタツジ。新沼謙治。
(文=どらまっ子AKIちゃん)
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