『モンテ・クリスト伯』9週目で打ち切り? 口から液体を吐きながら白目で倒れる様子は「まるでエクソシスト」
#ドラマ #フジテレビ #山本美月 #ディーン・フジオカ #どらまっ子 #どらまっ子HARUちゃん #モンテ・クリスト伯
■真海が渡したのは毒なのか?
唯一、真海が心を許しているのは、恩人・守尾英一朗(木下ほうか)の息子・真一朗(高杉真宙)だけなのだが、真一朗が公平の娘・美蘭(岸井ゆきの)と付き合っていることを知った真海は悩んだ末、美蘭を助けようと動く。
公平の妻・瑛理奈(山口紗弥加)は血のつながっていない美蘭を毒殺し、血のつながっている長男・瑛人(宇都宮太良)に遺産が回るよう狙っている。それを知っている真海は、解毒剤らしきものを真一朗に渡し、何かあったら美蘭に飲ませるように伝える。
案の定、瑛理奈の毒入りレモネード(原作と同じ飲み物)を飲まされた美蘭は倒れ、真一朗はさっそく真海に渡された解毒剤を飲ませる。これで一安心かと思いきや、静かに鼻血を垂らしながら、口から液体を吐き、白目を剥きながら倒れる美蘭。これがなかなか踏み込んだ描写で、エクソシスト並み。
慌てて病院へ駆けつけ、脳に後遺症が残ると医師に告げられた失意の公平に、自分が毒を飲ませたからだと土下座する真一朗。激怒した公平は屋上から真一朗を突き落とそうとするが、医師が止めていなかったら本当に突き落としていただろう。美蘭の実の母や婚約者(出口)が死んだ時と同じ毒だと言われてるのに、自身の出世のため、またしても公にしようとしない公平。しかし、その医師は真海とアイコンタクトらしきことをしており、どこかから寄贈された古い時計も意味ありげにアップになるなど、またしても真海の手の内では……? な展開。
■都合良すぎだと感じてしまう展開
一方、留美に金を使い込まれ、金に困った神楽はヤミ金っぽい組織(F&Dファイナンス)から金を借りるが、その直後、秘書の牛山(久保田悠来)に頭突きをされ、ヤミ金社員にも殴られ、気を失い牢獄のような場所に監禁される。
どうやらこの牛山もただの秘書ではなさそう。牛山はドラマオリジナルだが、それぞれの復讐相手が勝手に自滅ぎみの過去を抱えているというのは原作通りで、読んでいて多少「都合よすぎでは?」と感じてしまうのだが、これは根底にキリスト教の原罪に通じる考え方(己の罪に気づく)に沿う部分があるからだろう。
なので、復讐相手に限らず登場人物はそれぞれに「罪」を抱えており、ドラマでは宗教観に頼らずどう「落とす」かが最終回の鍵となるだろう。
ドラマのラスト、真海の元に戻ってきたエデルヴァは、手切れ金として渡された小切手を破き、飲み込もうと口に入れるが、飲み込めない。
「ずいぶん贅沢な朝食だな?」と皮肉を言いつつ、「スープ飲むか? 一緒に」と振り返り微笑む真海。最高のツンデレ。口から紙切れをはみ出させ、無様に涙しながら笑うエデルヴァ。エデルヴァを許した真海の心理が、次週どう影響するのか?
今回、公平の父・貞吉(伊武雅人)と真海が五十音表を使って会話していた内容も明かされるであろう2時間スペシャル、是非お見逃しなく。
(文=どらまっ子HARUちゃん)
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事