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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 石橋、とんねるずの黒歴史を解禁

とんねるずの黒歴史も解禁! 『たいむとんねる』の”今だから言える話”は垂涎モノ

石橋貴明

 今ではすっかり落ち着いたが、我が世の春を謳歌していた時期のとんねるずの勢いはすさまじかった。彼らが歩いた後は、草木さえ残らない。

 誰かがいい目を見れば、ほかの誰かが忸怩(じくじ)たる思いをしている。それが、世間というもの。とんねるずも成り上がる過程で多くの芸能人と緊張関係を築いていた、と記憶している。

■とんねるずの方向性を決定付けた「ひょうきんベストテン」

 6月4日放送『石橋貴明のたいむとんねる』(フジテレビ系)のゲストは、爆笑問題の太田光。とんねるずと爆笑問題はキャリアこそ違えど、東京のお笑い界でビートたけしの真下の世代に位置する2組だ。お互い、シンパシーを感じ合う関係性にある。しかも、「日本のちょっと前の話」を掘り起こすのが、同番組のコンセプト。石橋と太田は同世代トークのノリで、自らがたどってきた“ちょっと前のお笑い界”を振り返った。

 とんねるずがシングル「一気!」をリリースしたのは、1984年12月。『オールナイトフジ』(同)で同曲を歌った際、石橋がカメラを破壊した「カメラ転倒事件」を例に出すまでもなく、あの頃のとんねるずはエネルギーにあふれていた。何しろ、石橋は自ら“カリスマ”と名乗っていたほどだ。

 この勢いのまま、とんねるずは『オレたちひょうきん族』(同)の人気コーナー「ひょうきんベストテン」に出演する。実はこれ、彼らにとってターニングポイントであり、黒歴史にさえ数えられる出演回なのだ。

 太田は「衝撃を受けたとんねるずの姿」として、この時の放送を紹介する。確かに衝撃だ。とんねるずは歌い始めでいきなりヒップアップからビール瓶で頭を殴られ、ビールを噴射され、コント赤信号からは顔にケーキを投げられている。最後は建物に挟まれ、上からゴミを放られて生き埋めにされるというアナーキーなオチ。

 実はこの時のとんねるず、『スーパージョッキー』(日本テレビ系)に出演して断交状態だった日テレと手打ちしたばかりの状況にあった。だから、歌い終わりに木梨は「もう、日テレ系には出ないから勘弁してくれ~」、石橋は「フジテレビ命だよ~」と泣きを入れたのだ。

 まるで、借りてきた猫のようなとんねるずをテレビで見ていた太田は述懐する。

太田「当時のとんねるずはどこ行っても暴れ回って。でも、ひょうきんベストテンではあれですよ」

石橋「出始めだから。まあ~、出始めはヤラれるんだなって」

太田「なんにもやらせないの、とんねるずに。怖いなぁ~と思って。だから俺、笑って見てないんですよ。あのとんねるずが何もやらずに、苦笑いしかできないっていうのは」

石橋「完全アウェイですよ」

 まさに、完全アウェイ。この時の経験を元に、とんねるずは「先輩芸人とは絡まず、旬のアイドルやミュージシャンとバラエティを作り上げていく」という方向性へかじを切ったとささやかれている。ある意味、タブーと思われていたこの放送が本人の前で紹介されるとは、いささかの驚きがあった。

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