ドラマ『この世界の片隅に』に寄せられる“心配”の声「あのアニメーションを見た後で……」
#アニメ #ドラマ #TBS #松坂桃李 #この世界の片隅に #松本穂香
果たして、あのアニメーションを見た後で感動できるのか?
今もなお上映が続く劇場アニメーション『この世界の片隅に』。そのヒットの余波を受けてか、TBSが今年7月の「日曜劇場」枠で実写ドラマ化することが発表され、話題になっている。
『この世界の片隅に』の実写化は、これが初めてではない。2011年に日本テレビが「終戦記念スペシャルドラマ」として、すずさん役を北川景子が演じたものを放送したことがある。
「あれは、一度は見る価値がありますよ……いろんな意味で……」
そう苦虫をかみつぶしたような顔で語るのは、呉出身のアニメファン。アニメーションに感動した彼は「そこまではヒドくないだろうと」実写ドラマ版にも手を出したのだが……。
「地上波だから、わかりやすくないとチャンネルを変えられてしまうのは理解できます。でも、あまりにもわかりやすくさせすぎ……」(同)
実際に見てもらうとよくわかるのだが(DVDのほか各サイトで配信中)、とにかく説明ゼリフが多い。いちいち北川景子のすずさんが泣きながら、今の気持ちを語り始めるシーンが、とにかく鼻につくのだ。
「ただ、今回のドラマはアニメーションのヒットを受けてのもの。決して手抜きはできないでしょうね」(同)
今回の、すずさん役に選ばれたのは、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』や、auのCMで注目される松本穂香。周作役は松坂桃李が演じる。
「中には『すずさんは(アニメ版声優の)のんに演じてもらえばいいのではないか』という声もありましたが、まだ、事務所の独立騒動が影響しているのか、困難だったようで……」(テレビ局関係者)
ただ松本の演技に期待する関係者も多いという。
「裁縫の練習や、普段から洋菓子を食べないなど撮影に向けて、役作りに余念がないと聞いています。失敗すれば非難を浴びる作品。プレッシャーも大きいと思いますが……」
人気作品の実写化といえば、まず非難囂々なのだが、今回はテンプレ的な非難は少ない。誰もが「この名作の実写化が成功するのか否か」ドキドキしながら見守っているという状況だろう。
できるものなら、成功してくれることを祈りたい。
(文=是枝了以)
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