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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > あのゲームクリエイターが復活!

あのイメージエポック破産から3年……御影良衛氏が新作を携えて、不死鳥のように復活

「クラン戦記」公式サイトより

 あの、御影良衛氏が生きていた!!

 5月29日に事前登録受付が開始されたPCブラウザ/スマホ向けMMORPG『クラン戦記』。その企画者として、2015年に破産した御影良衛氏が登場したのである。

 御影氏は2004年にイメージエポックを創業。『最後の約束の物語』をはじめ、『時と永遠~トキトワ~』の開発、『ブラック★ロックシューター THE GAME』『ソニプロ』の製作、アリスソフトの名作をコンシューマー化した『闘神都市』などを手がけて、ゲーム業界に名を轟かせた人物。09年に日本最大のゲーム開発者向けカンファレンスであるCEDECの講演で上場準備中であることを発表。翌10年には「面白いJRPGを作り続ける」という「JRPG宣言」を発表し、注目を集めた。

 その発展に暗雲の兆しが見え始めたのは13年。一部代金が未払いであるとして訴訟を提起される事件が話題になったのだ。14年には、創業10周年記念タイトル『STELLA GLOW(ステラ グロウ)』を開発中であることが報じられ、なおも事業継続への意欲が見られた。ところが年が明けた15年1月には「会社が既に精算準備に入っている」「夜逃げした」などのウワサが業界を駆け巡るようになったのだ。

 当時、その真偽を問うべくメールで取材依頼を送るもなしのつぶて。2月になると、入居しているオフィスビルのフロアが、入居者募集中と不動産情報サイトに掲載されている事態に及び、会社を訪問してみると……すでにドアは閉ざされ、宅急便の不在通知も挟まったままになっていたのである……。

 その後2015年5月に同社は破産。以来、御影氏の動向はまったくわからなくなり「九州でトラック運転手をしているのを見た」「北海道で親族に匿われている」など、真偽不明のウワサばかりが流れていた。中には、まことしやかに死亡説まで流す人も。

 そんな状況から復活を遂げた御影氏。ゲーム情報サイト「4gamer.net」に掲載されたインタビューでは、これからの再起への意欲を見せている。

 ただ、イメージエポック破産に際しては未払いも生じ、そのことにいまだ怒りの収まらない関係者もいる。ぜひ、その問題もクリアして、再び良作を手がけてほしいものだ。
(文=昼間たかし)

最終更新:2018/06/15 12:32
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