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日刊サイゾー トップ > 海外  > 「現代版の民族浄化」がひどすぎ
これぞ、現代版の民族浄化

漢族の男性がウイグル族女性の親族を監禁して強要結婚……涙に濡れる花嫁の姿に同情の声

笑顔の新郎とは対照的に、強制結婚させられる新婦はつらそうな表情だ

 56の民族が共生する中国。しかし、その9割を占める漢民族が支配的立場にあり、近年は近代都市建設の名目で多くの漢民族が少数民族地区に流入し、文化の違いなどから衝突も起きている。

 そんな中、ある映像が「民族浄化だ」として話題となっている。

「中時電子報」(5月27日付)が、Facebook上に掲載された映像について報じた。とある結婚式で撮影されたものだが、どうも様子がおかしい。角刈りの新郎は美人の新婦を前にニヤニヤと満面の笑みを浮かべているのだが、新婦のほうはうつむき加減で、ついには涙がこぼれてしてしまうのだ。だが、決して「喜びに感極まって」というわけではなさそうだ。記事によると、漢民族の新郎とウイグル族の新婦だという2人は、新郎側が新婦の親族を監禁し、結婚を強要するという手段で成立したカップル。両者の外見から判断すると、年齢も離れているように見える。

 監禁だけでも重大な犯罪行為だが、その上、ウイグル族の女性に漢民族式のウェディングドレスを着せ、新婦の文化的背景までも無視している。

 今回の映像を見たネットユーザーからは、「これは現代版の民族浄化だ! 女性の人権だけでなく、少数民族の文化までも否定している」「世界中の人権団体は、なんで黙っているんだ? 今こそ立ち上がれよ」などと、女性に支援の手を差し伸べるべきだというコメントが数多く寄せられている。

 民族融和という名の同化政策を推し進める中国政府は、ウイグル族やチベット族に対し「漢民族と結婚すれば、年1万元(約17万円)を5年間支払う」という奨励金制度を設け、混血を促している。貧困にあえぐ少数民族家庭では、この奨励金を目当てに娘を無理やり漢民族に嫁がせるケースも少なくない。今回の「涙の花嫁」は、氷山の一角にすぎないのかもしれない。(文=青山大樹)

 

最終更新:2018/06/02 16:00
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